うさぎはよく観察していると一生懸命体全体を使って感情を表現しています。
うさぎのしっぽは、犬や猫のようにしっぽを大きく動かすことが可能な長さではないですよね。
しかしよく見ると実はうさぎのしっぽは動いているのです。
うさぎが小さいしっぽをぴょこぴょこ動かすしぐさはとても愛くるしいですよね。
ではうさぎがしっぽを振ったり動かしたりすることには、どのような意味があるのでしょうか。
うれしいとき・かまって欲しいとき
うさぎのしっぽは短くてわかりにくいのですが、機嫌がいいとしっぽを振っています。
犬のようにぶんぶんと大きく振るわけではないのですがぴょこぴょこと上下に動いています。
部屋の中を走り回っている時にもしっぽはぴょこぴょこと動いています。
または、飼い主にかまって欲しいときにしっぽを振ることもあるそうです。
我が家のうさぎは飼い主の周りを駆け回り、ひざに手を置いてくる際にしっぽを振っていることがあります。とても可愛いですね。
そのような場合、うさぎはご機嫌ですし、遊んでほしいという感情表現ですので、かまってあげられるようであればたくさん遊んであげましょう。
また、我が家のうさぎはごはんを食べているときにもしっぽを振っています。
個体差もありますのですべてのうさぎがごはんを食べている時にしっぽを振るわけではないようです。
ただ、このあと述べるようにうさぎがしっぽを振る行動にはたくさん意味がありますが、この「うれしい」という意味で行うことが1番多いようです。
基本的にはしっぽを振る=うれしいと思ってよさそうですね。
こわいとき・おびえているとき
犬は怖いときにしっぽを足の間に丸めるように下げますよね。
うさぎの場合はこわいときは、うさぎもこわいときや覚えているときにしっぽを下に下げることがあります。
我が家のうさぎの1羽はとてもこわがりです。
運動のためにへやんぽさせているときもおそるおそる歩いているだけではなく必ずと言っていいほどしっぽを足の間に引っ込めています。
もう3年も飼っているのに、飼い主が触ろうとするときにもおびえて逃げます。
その時にもしっぽを丸めて下げていることが多いです。
そのようにしているとき、うさぎは怖がっている証拠ですのでしつこく触ったり追い回したりしないようにしましょう。
こわがらせて、ストレスをかけてはいけないタイミングが、しっぽを観察しているとわかりますね。
求愛しているとき
これは嬉しいときにも関係していますがうさぎは求愛しているときにもしっぽを振っているそうです。
その場合はしっぽが上を向いていることが多いようですね。我が家は2羽うさぎを飼っています。
組み合わせはオスとメスです。オスのうさぎは放し飼いで飼っておりメスのうさぎはへやんぽの時以外はケージの中で飼っています。
オスのうさぎはしょっちゅうメスのうさぎのケージに寄って行ってはしっぽを振っています。
最初のうちは何をしているのかよくわからなかったのですがこれは求愛をしていたのですね。
しっぽをあげてにおいやフェロモンを振りまいていることもあるそうです。
興味を持っているとき
うさぎは性格にもよりますが、好奇心旺盛なペットです。
何かに興味・関心や好奇心をもっているときにしっぽを振っていることもあるようです。
うさぎは色々な場所の匂いをかぎますよね。我が家のうさぎは興味のあるものの匂いを嗅いでいるときにしっぽを少しだけ振っていることがあります。
このように何かに集中して、これは何だろうと一生懸命調査しようとしているときにもしっぽを振ることがあるそうです。
我が家のうさぎもこのタイミングでしっぽを振ることも多いです。
何かをくんくんかいでいるときは、とても可愛いので顔に視線が集中しがちですが、一度しっぽもどのような動きをしているのか観察してみてはいかがでしょうか。
危険を感じているとき・怒っているとき
他の感情と区別するのはとても難しいですが、危険を感じているときや警戒しているときにしっぽをピンと立てます。
うさぎは野生の時に何か危険を感じたら足ダンをして仲間に危険を知らせます。それと同じようにしっぽを上げることで、
危険なものが接近しているということを仲間に知らせます。また、しっぽを立てることは威嚇の意味もあるそうです。
1羽で飼っている場合は仲間に危険を知らせる必要はありませんが、野生の本能の名残として、このようなしぐさをすることがあります。
危険を察知しているように見える時は何に対して警戒しているのかを調べ、その対象をなくしてあげましょう。
また、怒っているときにしっぽを激しく振ることがあるそうです。
うさぎが怒りの感情を表すのは、足ダンをしたり、物をひっくり返したりするという行動のほうが印象にありますが、しっぽを振ることで怒りを表現することもあるのですね。
ただ、我が家のうさぎは足ダンや物をひっくり返したりはしたことがありますが、怒っている(と思われる)時にしっぽを振っているのは見たことがありません。
どのようなタイミングでしっぽを振るのかにも個体差があるのですね。
動かしていない時は?
ここまでうさぎのしっぽが動いている時の感情について話をしてきました。
ではうさぎのしっぽがだらんとして特に動いていない時にも何か意味はあるのでしょうか?
結果からいうとうさぎがしっぽをだらんと垂らして動かしていないときはリラックスしている、安心しているという意味があるそうです。
うさぎがだらーっと足を伸ばしているしぐさや、毛づくろいしているときと同じように安心しているということですね。
飼い主としてはうさぎが何も警戒せず安心している姿を見せてくれることはとても嬉しいですね。
しっぽの動きを観察しよう
いかがでしたでしょうか。犬や猫のようにしっぽの動きは大きくないので、ウサギのしっぽの動きに対して意味はないと思っていませんでしたか?
個体差はあるとは言っても、うさぎの、しっぽを振るというしぐさひとつにこんなにも意味があるのですね。
しっぽの動きをよく観察し、振っているようであればその動きをよく見て、うさぎがどのような感情なのか理解してあげましょう。
うさぎの感情を理解することでしつけも上手にできますし楽しい共同生活が送れますよね。