うさぎは声をたくさん出さず感情がわかりにくい印象があります。
しかしボディランゲージでかなりの感情を表現しています。
うさぎの感情表現を間違って解釈し、違う対応をしてしまわないためにもうさぎのしぐさの意味を理解する必要がありますね。
その中でも、うさぎがぴょこんと立つ、「うたっち」とも呼ばれて人気の仕草。これは見ていてとても可愛いですよね。
実はうさぎはむやみに立ち上がっているわけではないのです。うさぎが立つ理由について考えていきましょう。
警戒している場合
うさぎが耳をぴんと立てて後ろ足で立つ仕草は、耳を寝かせて低い体勢を取る・しっぽをぴんと立てる・後ろ足を鳴らすなどの仕草と同じで警戒していることを表現しています。
耳をぴんと立てているのは、周囲の様子を警戒し、すぐに逃げ出せるように集中して周りの音を聞き取ろうとしているのです。
それに関係して、後ろ足で立ち上がることによってより広範囲の音を拾いやすくなります。
うさぎが何かを警戒し、周囲の状況を把握するために行う行動といえます。
うさぎがちょこんと立つ姿は見ていてとても可愛いのですが、この行動は何かを警戒している証拠である場合も多いので気をつける必要があります。
何かの音を警戒して頻繁に立ち上がるようであれば、うさぎのストレスになってしまうため音の原因を取り除いてあげる必要がありますね。
うさぎにとって何かを頻繁に警戒しなければいけない状況はとてもストレスになってしまいます。
ただし、野生のうさぎは立ち上がる仕草は警戒していることがほとんどのようですが、ペットうさぎの場合は警戒以外にも立ち上がることがあるようです。
では、立ち上がるという仕草は警戒以外にどのようなものがあるのでしょうか。
何か訴えている場合
実は、立ち上がる仕草=警戒とは限りません。
ペットうさぎの場合は飼い主に遊んで欲しい、えさが欲しい、という場合に立ち上がることがあるようです。
我が家のうさぎは餌が欲しく、おねだりをするときに立ち上がることも多いです。
これは、我が家のうさぎがえさをねだって立ち上がっている姿です。
正直なところ見た目では警戒しているときと餌をねだっているときの区別はつきません。
見ていて感じるのは、警戒しているときには、立ち上がったまま耳をくるくるとあちこちに向けている、という印象はあるのですがわずかな違いで区別は難しいです。
我が家のうさぎの場合は、餌をねだっているときは飼い主のそばに一旦来て、その後ケージに戻って餌入れに顔を突っ込んだあとに立ち上がる、というルーティンです。
これはわかりやすすぎるおねだりの表現ですね。
また、いつもは放し飼いなのですが家の掃除のためケージのドアを閉じていたときに出して欲しいと立ち上がっていたことがあります。
無言の圧力がすごいですね・・。
我が家のうさぎは警戒して立ち上がることもあるようですがこのように何かを訴えたいときに立ち上がっていることも多いように感じます。
犬や猫のように鳴いたり、くっついて甘えてきたりすることは少ないですがうさぎなりに一生懸命ボディランゲージで感情を伝えようとしてくれているのですね。
ペットうさぎの場合は必ずしも警戒の意思表示だけではないようなので、大きな音や気になる音がしたわけでもないのに立っている場合は
何を訴えているのかよく観察してあげる必要がありますね。
ただし、立っている姿が可愛いからと言って要求に答え続けるとわがままになってしまうためそのあたりのさじ加減は大事ですね。
何かに惹かれている場合
警戒している場合・飼い主に何かを訴えている場合以外にも何かに興味があって立ち上がることも多いようです。
飼い主がおやつを手元でちらつかせると立つことが多いですよね。
それはそのおやつに興味があって立ち上がっているということです。
我が家のうさぎはなぜかテーブルの上にとても興味があるようで、よくテーブルの上を覗くために立ち上がります。
我が家のうさぎはこのようにして立ってテーブルの上を覗き込んだあと、何かお目当てのものがあればテーブルにジャンプすることもあります。
何も興味があるものがなければそのまま立ち去っていきます。
うさぎは好奇心旺盛な個体も多いそうなのでいろいろなことに興味があるようですね。
立っている姿を撮影したい場合などは好きなえさを頭の上にもっていくと立ち上がることが多いようなのでそのようにすると効果的ですね。
あまり立たないのは問題あり?
我が家には2羽のうさぎがいて1羽は何か気になることがある場合やえさのおねだりの場合など
頻繁に立ち上がるのですがもう1羽のうさぎはほとんど立ち上がることがありません。
うさんぽさせている最中でも、餌をちらつかせてもまったく立ち上がりません。
あまりにも立っている姿を見かけないので、心配になり定期検診のついでに獣医さんに聞いてみました。
うさぎには個体差があり、よく走り回る子やあまり動き回らない子、こわがりの子、好奇心旺盛な子と
いろいろ性格があるように立ち上がる頻度なども個体差があるそうなのでそこまで神経質に心配しなくてもいいようです。
ただ、足を引きずっている、歩き方が少し不自然など他の異変がある場合は、
足になんらかの問題があって立ち上がらないという可能性もあるそうなのでそのような場合は病院に連れていく必要があるとのことでした。
逆に、立ち上がって長時間動かないという子もいて、それも騒音がすごいなどの原因で立ち上がっているという場合以外は気にしなくてもいいそうです。
人間の性格に差があるように、立ち上がるのが好きな子、そんなに立ち上がらない子がいるのですね。
立っている理由を考えてあげよう
うさぎが立つ理由は警戒している、興味を持っている、飼い主に何か訴えようとしている、など様々でしたね。
立つというひとつの行動だけでこんなにもいろいろな感情表現をしているのですね。
警戒している場合はそのストレスを取り除いてあげる必要がありますし、飼い主に何か訴えている場合は対応してあげなければいけません。
うさぎの行動を見て飼い主がうさぎの気持ちを察してあげる必要があります。
誤ったお世話をしてしまわないように、うさぎの仕草をよく観察してあげましょうね。