うさぎの寿命は平均で5~8年と、種類や個体によって幅広いです。
しかしやはり10年以上生きることの多い犬や猫と比べると短く感じてしまいますよね。
しかしうさぎは、うさぎにとって快適な環境を整え、適切な食事を与えていれば長生きすることもできます。
ペレットなどのペットフードも充実していますし、医療も進歩しています。
今回は、うさぎが長生きできるためにしていることを紹介していきます。
長生きしてもらうには成長過程に合わせた世話をする
うさぎの長生きのために大切なことの一つはうさぎの成長過程に合わせたお世話をすることです。
小さい頃は運動量も多く食欲も旺盛ですが、年をとっても同じ対応や食事ではうさぎには逆に負担になってしまいます。
年をとって運動量や食事量が落ちてきたらそれに配慮したお世話をしてあげる必要があります。
ではどのような年代の時にどのようなお世話をするべきなのでしょうか。
成長期のお世話
離乳期~生後6ヶ月くらいの時期です。
人間でいうと赤ちゃんから小学生くらいの時期ですね。
まず食事に関していうと栄養価の高いペレット中心で与える必要があります。
体が成長する時期ですのでソフトなペレットをたっぷりと与えてあげましょう。
離乳後の成長期には大人の倍ほどのカロリーが必要と言われています。
我が家のうさぎもこの時期には子供用ペレットを与えていました。
離乳後の時期には大人用ペレットでは粒が大きすぎるものもあるようなので気を付けましょう。
また、我が家で子うさぎたちが生まれ離乳後にペレットを与えていると高カロリーで
おいしいのか親うさぎが子うさぎたちを押しのけて子供用ペレットを食べてしまうということがありました。
子供たちの栄養も足りなくなりますし親うさぎのカロリーが多くなってしまうため、
このような場合は親うさぎを別の場所に移動させ子うさぎたちにのみ子供用ペレットを与えたほうがいいですね。
若年期のお世話
若年期は生後6ヶ月~1年くらいの時期です。
人間でいうと中学生や高校生の時期ですね。
この時期には好奇心もどんどん出てきて運動量が増えます。
運動量が増える時期ですので太り過ぎにはそこまで神経質にならなくても大丈夫ですが、
まだ骨が完全にできあがっていない時期の可能性もありますので落下事故などに十分注意しましょう。
我が家のうさぎもこの時期は好奇心旺盛で色々な場所にのぼったり入ったりしたがるために
部屋をきちんと整理してからへやんぽさせるように心がけていました。
長生きしてもらうためにも食事は牧草の割合を徐々に増やしていくといい時期です。
まだ栄養をたくさん取らせなければいけない時期なので栄養価の高いペレットを与えながらも、先々のことを考えて牧草を与え始めましょう。
牧草を徐々に増やしていき、牧草中心の食事に段々と変更していきます。
このころから、ビタミンを補給させるために野菜や果物もほんの少しずつ与えていくといいですね。
また、この時期は繁殖に適した時期でもありますし、去勢や避妊手術もこの時期が適しています。
繁殖させる予定があるかないかこの時期によく考えましょう。
我が家のうさぎが2回子供を産んだのもこの時期でした。
成年~中年期のお世話
生後1年~5年くらいの幅広い時期ですね。
人間でいうと青年~中年の時期です。この時期になると立派な大人です。
この時期もまだ好奇心旺盛なので引き続き落下事故などには気を付けましょう。
この時期から太りやすくなってきますので食事量などの調整を少しずつしていきましょう。
食事は低カロリーで高繊維質のものを与えるようにしましょう。
この時期からはペレットを少し減らして牧草の割合を増やしていきましょう。
老年期のお世話
生後5年以上の時期ですね。我が家のうさぎは1羽が現在5歳、もう1羽が6歳になりました。
人間でいうともうお年寄りですね。
ただ、私の友人のうさぎさんの中には、10歳になる長生きうさぎさんもいるので、
それを考えるとまだまだ、折り返し地点ですね。長生きしてもらうためにできることをしていきたいです。
この時期から運動量が減ってくるため太り過ぎに気を付ける必要があります。
食事は低カロリーのもの中心にしていきましょう。
健康状態が気になる時期なので牧草とペレットのちょうどいい割合を探っていく必要がありますね。
また、年をとると体の自由がきかなくなることもあり毛づくろいをしなくなるうさぎもいます。
様子を見てこまめにブラッシングをしてあげ、うさぎが嫌がらないようであれば定期的にマッサージをしてあげるのもいいですね。
我が家のうさぎは目に見えて弱っているということはまだないですが、
以前のぼっていた場所にのぼることはできても降りることができない、という場所ができてきました。
そのような場所は危険なためおろしてあげ、今後上ることができないように工夫するようにしています。
体調を崩しやすい時期でもありますので寒暖差などの温度管理はこれまでにもましてしっかりと行ってあげましょう。
不要な遊具は減らし、ストレスになるのでケージ内のレイアウトは頻繁に変更しないようにしましょう。
また、定期的に健康診断にも連れて行ってあげましょう。
どの時期にも共通して言えることですが、ペレットが好きなうさぎは食べ終わってもペレットをおねだりしてきます。
しかしペレットは高カロリーなので食べ過ぎは肥満のもとです。
欲しがるような動作をしたらつい与えてあげたくなりますが、長生きしてもらうためにも、
うさぎの健康のことを考えて欲しがっても必要以上に与えないようにしましょう。
食べ物の急な変更は食欲不振のもと
うさぎは新しい食べ物をなかなか食べないことが多いです。
成長に合わせて食事内容を変えていく必要がある動物ですが、
急に切り替えてしまうと食欲不振の原因になる可能性もあります。
食事を切り替える場合は少しずつ混ぜて与え割合を変えていくなど慎重に行いましょう。
我が家のうさぎも年齢の変化にくわえ数度の引っ越しにより今までのペレットの購入が
難しくなったタイミングでは新しいペレットを最初は少量入れ、その後少しずつ量を増やしていき変更していきました。
この方法で、今のところ新しペレットだから食べない、ということは起こっていません。
長生きしてもらうために運動、食事などは成長過程に合わせて
せっかく家に迎え入れ、家族の一員として一緒に過ごすわけですから1分1秒でも長生きして欲しいですよね。
なんとなくお世話をするのではなく今人間でいえば何歳か、
どのようにお世話を変更していかなければいけないのか意識をしながら対応してあげましょう。