うさぎ

うさぎは寂しがり屋もいれば慎重派な子もいる?~4匹飼った経験談~

usagisabisii

いつからでしょうか?「うさぎは寂しいと死んじゃう」という都市伝説的な文言が広まったのは・・・。

多分、20年以上前の人気テレビドラマ内でのセリフにあった、、という説が強いようです(笑)

では、本当にうさぎって寂しいと死んじゃうんですかね?うさぎさんと暮らす歴の長い私が、この珍説についてお話させて頂きます。

うさぎの社会性

どのペットも、個体差があり「○○種のワンコはこんな性格」や「猫ちゃんは基本的にマイペースで、飼い主にもツンデレな態度が多い」などの

一般論ではくくれないことの方が多いと感じる飼い主(親御)さんは少なくないと思います。

うさぎ達にもそれは言えるでしょう。私は自分のウサギ達を含め、友人達の子も預かる事が多いので、各々の子が性格に差があることは、痛感しています。

ただ、どの子(どのペット)にも、飼い主さんの愛情が深いと、彼らとのコミュニケーションがスムーズになることは、間違いがありません。

うさぎは性質上、以外とナイーブで神経質な面もありますので、あまり構い過ぎると、

「うっとうしいな~もっと放っておいてよ」という態度を示す子もいます。(今のうちの子が典型的なそのタイプ 泣)

また、複数のうさぎと一緒に暮らす(多頭飼い)の方もいらっしゃると思います。

そうすると、一緒にいるうさぎの駆け引きもあるので、意外な一面も見ることができますよ。

「うさぎは寂しいと死んじゃう」と誤解される理由

先程、人気ドラマのセリフが原因で、このような説が出回った、、と言いましたが、実はもっと信憑性の高い理由があります。

それは、飼い主の留守中に突然死してしまうウサギさんがいる、、という事例が多いからだと思われます。

うさぎは、被捕食動物なので例え病気やケガをしていても、敵や外部に察知されないように装う【習性】があります。

ペットとして家うさぎ化していても、この習性は根付いていて、昨日まで元気だった子が急に『お月さまに帰ってしまう』という悲しい現実が起こります。

このことから、うさぎの本質の知識がない人々が「うさぎが一人でいたから寂しくって死んじゃったんだ」という誤解が広まったのかも知れません。

実際は寂しがり屋さんが多い?

前述したとおり、「うさぎは寂しいと死んじゃう」に、科学的根拠はありません。

ただ、私の経験から言えることは「ツンデレだけど、本当は私のことを好きでいてくれてるのよね」ということです。

何故、そう感じるかと言うと、やはりあの子達って「寂しがり屋」さんが多いんだなぁと実感するからです。

うさぎは犬や猫に比べると、表情や表現の仕方はパターンが少ないかもしれませんが思った以上に、感情が豊かで人間の気持ちや心を感じる情緒もあります。

時には鼻を「プゥプゥ」と鳴らして、自分の気持ちを訴えかけてくることすらあります。(うさぎさんには声帯がないので、鼻を鳴らして怒ったり、甘えたりする子もいます)

飼い主さんの生活リズムに変化があると、結構「気にする」子も多いです。例えば、飼い主さんやお家の人たちが普段より外にいる時間が多かったりすると、

うさぎは「どこ行ってたの?」「何でずっとボク・ワタシの側にいなかったの?」というような表情や仕草をしてきます。

マイペースなくせに構ってあげる時間が減ると「もっと遊んでよ」とか「おやつをちょうだい」というような“要求”もしてきます。

ですから、例え旅行に家族全員で出かけて、数日間うさぎにお留守番をさせてしまっても(しばらくはプンプン気味かもしれませんが)、

留守の分も愛情を示してあげると、うさぎにもその気持ちが通じるはずです。

うさぎに少しでも長生きしてもらおう!

一番お伝えしたいことは、うさぎの『自分の不調を隠していることで身を護る』習性が元で、

飼い主さんが彼らの病気のサインに気づかず命を失ってしまうということを、もう少し深刻にとらえてほしいのです。

うさぎは現実的には、犬や猫ほど寿命が長い生き物ではありません。

すごくデリケートでナイーブなので、ちょっとしたことで自分でパニックを起こし、ケガをしてしまったり、ストレスが原因で食欲が落ち、腸うっ滞を発症して、

食餌ができなくなってしまうのです。うさぎの肝臓は一日食事を絶つだけでも「脂肪肝」になってしまうリスクが高く、これが悪化すると死んでしまうのです。

「うさぎは寂しいと死ぬ」というのは、この一連の流れからきている逸話なのです。

ですから、飼い主さんはうさぎと毎日接するなかで、ちょっとした変化や彼らの動作・行動の違い、ご飯の食べ方、糞の状態等々 注意することが、

少しでも可愛い我が子を長生きさせる秘訣なのです。

甘えん坊で寂しがり屋のうさぎさんもいれば慎重派もいる

今まで、歴代4匹のうさぎを飼っていますが、現在、一緒に暮らしているうちの子はかなりの「ツンデレ」君で、私が近づくとものすごい警戒心を見せつけます・・・今までの子で一番慎重派な子です!

でも、撫でて欲しい時は自分から私達に近寄ってきて、頭をズイッと前に突き出して「なでろ」と要求してくるんです。

今までのうちの子で一番甘えん坊で、私の側にいつも一緒にいたがった子は二番目の子でした。

今回のテーマで「うさぎは寂しいと死んじゃう」は科学的根拠はありません、とお伝えしましたが、もしかしたら、この次男は“そういう子”だったかもしれない、

と今でも感じることがあります。

やはり、私の外出が長いとすごく心配そうにしてましたし、ちょっとのことでも体調不良を起こす子だったからです。

もしかしたら、飼い主の思い過ごしで、その逆パターンだったかもしれませんね。

つまり次男は「自分の弱さ」を本能的に自覚してて、それを守ってもらうため私に寄り添っていたのかも、、

いずれにしても、本当に甘えん坊で、私の体温を感じてないとソワソワする子でした。うさぎの中でも珍しいくらい人懐っこい性格の子だったんです。

まとめ

見かけの小ささや、一見おとなしく優しそうに見えるうさぎは、人間が「守ってあげたくなる」という感情をもたらしてくれるのかもしれません。

ですから「寂しいと死んじゃうかも」という懸念を抱いてしまうのでしょうね。もちろん「絶対そうです」ではないので、安心してほしいのですが、

やはり『優しい気持ち』をうさぎたちに注ぐことは、彼らと幸せに暮らす方法として、必然的な感情です。

甘やかしすぎもいかがなものか、と思いますが、せっかく本当の家族から離れて私達の元に「来てくれた」子たちなので、

寂しい思いなどさせず、常に深い愛情と優しさで、うさぎさん達を包んであげたいですよね。