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うさぎ、骨折の見分け方や症状は?骨折して手術をした経験談や費用

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うさぎのイメージって、皆さんは「元気でジャンプする」姿がすぐに目に浮かぶことと思います。

当然のようにうさぎの脚力ってすごそう!丈夫そう!って連想しますよね?ところが、うさぎさん達の骨って、案外弱いんです。ちょっとしたことでも脱臼や骨折をします。

骨折、、と一言で言っても、我々人間のように様々な症状(ひびが入った程度、完全に折れている状況等々)がありますので、

それによっては「これは骨折している」と表立って判断できない場合もあります。

特に、うさぎさん達は自分たちの不調を隠す性質のある生き物ですので、こちらが知らない間に、何らかの衝撃で骨折状態になっていたとしても、

それを敢えて見せない努力をしてしまいます。

では、うさぎの骨折はどうしたらわかるの?骨折したらどのように対処すればいいのか?など、【骨折】をテーマに情報をお届けしましょう。

うさぎの骨の特徴

「脱兎の如く」という表現のように、うさぎは脚のバネを活かして、素早く走行する、跳び上がるという行動が得意です。

その反面、骨は「含気骨」と呼ばれ、読んで字のごとく空気を多く含む骨なので脆くて弱い、骨密度が薄い性質の骨なのです。

つまり、ちょっとした衝撃、例えば高いところから飛び降りた際に受けたダメージや抱っこを嫌がり、無理やり逃げ出した時に、何かとぶつかってしまった、

とかあり得ない状況で、骨折や脱臼を生じてしまうことがあります。うさぎさんと一緒に過ごす際には、十分に注意して接してあげましょう。

骨折しやすい場所や見分け方は?

うさぎの骨折しやすい部位はどこでしょう?殆どが【大腿骨】【前足】【腰周りの背骨(脊椎)】だそうです。

骨自体が完全に折れてる場合と、完全には折れてなくてヒビが入った状態のときもありますので、ここではどういう症状が見られたら、骨折かヒビか?の見分け方をご説明します。

先ず、おおまかな見分け方としては、完全に折れてたり、神経を傷つけていたら、骨折部位がプラーンとします。力が入らない状態です。

ヒビが入ったレベルだったら、お尻や背中を痛くない程度にポンポン叩くと、全身に響いてビクッと身体が反応し、普段よりも嫌がる様子が見られます。

飼い主さん側で「骨折かしら?何か骨にダメージは?」と思い当たるようなことがあれば、うさぎが静かにしているとき、

保定をしてからお尻や背中をポンポンと優しく触れてみましょう。

完全に骨折していた場合をもう少し詳しく挙げてみましょう。

・骨折した部位(後ろ足、前足など)を浮かして、じっとする

・飛び跳ね方がおかしい、飛べない

・折れた部位を地面につけずに歩く、足を引きずって歩く

・ケージのすみっこで動かずじっとしてることが続く
《 腰椎・脊椎を痛めた場合 》

・体の後ろ半分が動かない

・下半身、前足などの痙攣、硬直、麻痺

・痙攣や硬直によりおしっこをもらす、下痢もしくは逆に排泄しにくくなってる

もし、以上のような状態が見られたら、即座にうさぎ専門獣医に予約を入れて相談しましょう。時間が経てば経つほど、うさぎへの悪影響が拡大していきます!

どんな時に骨折しやすいか?

骨折を起こしやすい原因は【ケージのドアに挟まる】【ケージ内の床材に脚がひっかかって折れる】【間違って人とぶつかったり、踏まれた衝撃】が多いようです。

うさぎがケージなどに挟まれた脚を抜こうとして、跳ね上がった際に脚や腰の骨を骨折してしまうこともあります。

それから、うさぎは被捕食動物なので何らかの刺激で「パニック」を起こす時があります。

この時に、はずみや逃げ出す勢いで後ろ足や前足、腰部分をぶつけて骨折、、という例もあります。

うさぎはナイーブで神経質な性格なので、一緒に暮らすヒトはよくよく気をつけないと思わぬ【事故】を招いてしまいます。

どういう治療を受けるの?費用はどのくらい?

私たち人間が骨折した場合、病院でどういう処置を受けるでしょう?

折れた骨をもとの位置に戻して、添え木やギプスなどを使って固定することで骨がずれないようにして、骨同士が再生・接骨するまで自己治癒を待ちます。

軽度の骨折や、若くて治癒能力の高いうさぎ達ならば同様に対処します。

しかし、骨折の状態によっては麻酔下での外科手術が必要となる場合もあります。

重症の場合は、切開して、骨をピンやプレートで固定して、骨折部位を整復します。

費用は獣医師によるので、確実なことは言えないのですが、大体手術なしの場合、初診料(再診料)、レントゲン、ギプス代、診療費、化膿止めの薬など含め

6000円~10000円が相場です。(レントゲンの料金はクリニックよって本当に差があるので、予約を取る際に確認しておくことをおすすめします)

手術を伴う場合は、術後の入院費用もかかるので、それも含め5万円~10万円くらいを目安にしましょう。

うさぎの骨折を予防するには

うさぎ達は、基本は抱っこ嫌いな子が多いので、抱っこをするときには、

背後から前足と後ろ足を抱え込みながら持ち上げるというやり方で低い位置(人間が座っている状態から)で行いましょう。

うさぎの腰を押さえながら抱っこしてしまうと、逃げだそうとして腰椎が折れてしまうこともあるので、くれぐれもご注意ください。

また、危険の少ない生活環境を整えてあげましょう。

・爪や足が引っ掛かるような床を歩かせない、ケージ内の床材にも気をつける

・高い台の上などに乗せない、ソファなどから飛び降りようとしたら、優しく降ろしてあげる

・うさぎの部屋んぽ中、人間とぶつかったりしないよう注意する

また普段から、爪を伸ばしっぱなしにせず定期的にお手入れしてあげましょう。常日頃の、飼い主さんの注意喚起の有無よって、思わぬ事故は防げるはずです。

我が家のうさぎが骨折して手術をした経験談

私のところに初めて来てくれたうさぎが、1歳の時にケージのドアに前足を引っ掛けて骨折した経験があります(泣)

寝室にケージを置いてたんですが、朝に「バタンッ!バタバタ!」という音で目が覚めて、ケージに被せてた布をとった途端、うちの子の前足がドアに挟まってたんです。

慌てて獣医師に予約を入れ、最初はやはり【固定法】で治療しようとしたのですが、1日経って、もう一度同じ獣医師に診せたら【要・手術】と告知されました。

初めての事だったので、私も動揺しましたが、ドクターの適切な処置と、手術の成功で完全治癒後、その子は骨折した事なんか忘れたように元気に跳び回れてました。

まさか、一番安全と思っていたケージ内で骨折したので、私はその後、すぐさま違うドアのタイプのケージを買い直しました。

この経験のように、いついかなる状態で思わぬ【事故】が起こるのか、わかりませんし、万が一起きたとしたなら、飼い主としては慌てず、

必ず何をも取り敢えず評判の良い、うさぎ専門獣医師に診察してもらうべきです。

骨折かもと思ったらすぐにうさぎ専門獣医に相談

うさぎの骨は脆いし細いので、ちょっとした事で骨折する場合があります。

性格にも個体差がありますので、一概には言えませんが、元々抱っこが苦手ですしちょっとした刺激でパニックになって、

とてつもない力や速度で逃げ出したりしてその反動でダメージを受けたりもします。

日頃、うさぎの行動や性格をよく観察して、なるべく驚かせない、抱っこは安全面重視で行う、など飼い主さん側の注意力が高ければ、十分に防げる事です。

可愛いうさぎさん達が、安全に暮らせるためにも、骨折に関しての予備知識収集も怠らず、

また万が一のためのすぐ近くのうさぎ専門獣医の選定など、備え荒れば憂いなしを心がけましょう。