うさぎ

うさぎの健康診断、検査内容や費用は?どのくらいの頻度で行く?経験談

usaginokenkousindan

うさぎは基本、犬や猫と違ってワクチン接種の義務がありません。ですから、爪切りをお願いするなどのきっかけがないと、なかなか獣医師に連れていく機会はないでしょう。

ただ、うさぎ達は自分たちの不調を隠す性質があることと、犬や猫と違い口腔内を飼い主が見ることが困難です。

何故、口腔内=お口の中を見る必要があるかというと、うさぎには【過長歯】による健康上のトラブルが致命的になる恐れがあるので、

定期的に口腔内をチェックして異常の有無を確認する必要があります。

そうなると、うさぎの健康診断とは、どんな内容なの?費用はどのくらい?年に何回くらい必要なの?と様々な疑問がでてきます。

今回は、うさぎの健康診断についてお話しましょう。

ペットクリニックに行く前に

うさぎの場合は、私の経験上必ず【エキゾチックアニマル専門獣医】に診てもらうことをおすすめします。

近年では、うさぎと一緒に暮らす飼い主さんが増えてきて、獣医師側でも相応の研究やトレーニングをされてるドクターも多いとは思いますが、

うさぎという特殊な小動物をうまく扱える獣医師は、はっきり言ってあまり多くありません。

私たち素人では、判断はつきかねますが、小動物に慣れているわけでもないのに【当院では、小鳥・うさぎ・フェレットetc.各種小動物も診察可能】

と看板を掲げている獣医師も少なくありません。

人間だって、病院に行くのはあまり好ましくないのと同様に、うさぎさん達も病院はとてもストレスがたまります。

中には、診察室の状況だけでショックで、逆に具合が悪くなる子もいるくらいです。

うさぎは、とてもデリケートなので移動だけでもストレスを感じますし、ましてやお出かけ先が【病院】だったら、かなり心情的に動揺を感じると思います。

飼い主さんはできるだけ情報を収集し、なるべくご自宅から遠くない【うさぎ専門獣医師】を、日頃から検索しておきましょう。

うさぎの健康診断の内容

うさぎを獣医師に診てもらう場合、どのような診断内容になるのでしょう?一般的なチェックポイントをご説明します。

・体重、体温

・前歯の噛み合わせ、奥歯の過長歯有無チェック

・爪の長さ(長すぎてリスクがある場合、獣医師が爪切りする)

・外耳、内耳の観察(感染症の有無など診る)

・目の検査

・お腹などの触診

・後ろ脚の裏をチェック(ソアホック症の有無の確認)

・臭腺のチェック(分泌物がたまりすぎると病気になるリスクがあるので)

上記の項目が、特に問題がないうさぎの一般的な健康診断です。

費用は、クリニックによって違いがありますが、良心的な獣医師は1000円(初診料込)くらいで、専門獣医となると少しコストが上がり、2000円くらいのところもあります。

大体平均として1500円くらいが妥当かと思います。

より詳しい検査

健康診断、、というよりは、うさぎが日常の状態より、少し心配な面があった場合、以下のような検査がされます。

・血液検査(血液一般検査・生化学検査など)→血液の状態をみて病気を未然に発見、予防

・レントゲン検査→結石の有無、骨折、内臓脂肪や状態の検分

・胸部/腹部超音波検査→心音に雑音があるかないか、腹部にガスが溜まってないか

・尿検査→膀胱炎、尿結石症、 子宮腫瘍の検査

・糞便検査→コクシジウム症の有無

このいずれかの組み合わせを行うでしょう。うさぎさんの負担を考えると、全てを同時に検査することはありえません。

費用は、検査内容によってかなり金額に差がでてきます。大体5,000円~20,000円が相場でしょう。特にレントゲンや超音波検査は費用がかかります。

どのくらいの頻度が目安?

前述の通り、うさぎにはワクチン接種義務が無いため、何ヶ月に1回などという目安はなかなか明確にできません。

ただ、飼い主さんによっては「ひとりでうちの子の爪切りが安全にできるかどうか心配」などの具体的な理由があって、

獣医師に【爪切り】をお願いするために、うさぎをクリニックに連れて行く必要のある場合もあります。それらのことを踏まえると

・一ヶ月~一ヶ月半に一度→爪切りができない飼い主さん

・半年~1年に一度→通常の健康診断として(過長歯の懸念のため)

となります。うさぎは、はっきり言って「動物病院が大嫌い!」です。

本来なら、獣医師に連れて行かないのに越したことはないのですが、飼い主が触れられないところ、見れない所などをチェックしてもらうためには、必要不可欠でもあります。

特にシニア世代(4才以上)のうさぎには、何か問題が起こってからでは手遅れになる場合もあるので、

専門獣医からアドバイスを受けるためにも健康診断は定期的に心がけましょう。

我が家のうさぎを連れて検診へ行った経験談

うちでは、二人がかりで爪切りができるので、ドクターにお願いすることは必要ありません。

しかし、どんなに食欲が通常通りであっても、糞の状態が心配なときは、過長歯チェックも兼ねて、かかりつけ獣医さんに検診に行ってます。

大抵、季節の変わり目にちょっと調子が心配になるので、頻度としては年に2~3回といったところでしょうか?

今の子は大人しく体重を測らせてくれないので(泣)、獣医さんのところで正確な体重がわかるだけでも、健康のバロメーターにもなりますし、

何より一番心配な【過長歯】が起こってるかどうかを、はっきり自分の目で確認できます。

その反面、うちの子にもやはりストレスになるらしく、診察室ではしないのですが帰宅して、キャリーケースから出した途端、

自分のケージ内で「ダンッ ダンッ」と足ダンで猛抗議を受けました・・・

定期的に健康診断は行きましょう

うさぎにとっては、「具合が悪くもないのに病院に行くの?」と感じるので、健康診断もストレスになるのは心配ですが、もし病気になった場合の掛りつけ獣医は必要です。 

また、病気で弱った状態でストレスの元凶となる病院に行くのは、リスクが高くなります。

それを考えると、元気なうちに病院を認識してもらう、慣れて貰うのも、うさぎの健康管理の一環だと思います。

しかしストレスが原因で、病気になってしまうのは本末転倒ですが、そこはご自分のうさぎさんの性格とも、照らし合わせてみる必要もありますね。

ただ、食餌の量や飼育していて疑問に思った事などを、相談出来るメリットもあります。

やはり専門家に診てもらうことで、飼い主サイドとしては安心が得られることもプラス面だと思います。