うさぎが土でもない場所を掘ろうと、ほりほりする仕草ってとても可愛いですよね。
ただ、土もないのに、ほりほりは何の目的でしているのか、どのような気持ちなのかは実はよくわかりませんよね。
初めて見たときは「なぜ?」「穴を掘りたいのなら土をあげるべき?」など考えました。
うさぎのほりほりにはどのような理由があるのでしょうか。
うさぎはなぜほりほりするの?
穴を掘るような動作は、うさぎが地面に穴を掘って巣穴を作っていた野生の行動の名残です。本能からくる行動のため特に意味がないことも多いようです。
また、穴を掘ってそこに寝床を作るという習性もあるそうです。
我が家のうさぎはほりほりしていたと思ったらその場所に急にゴロンと寝転ぶという流れが一番多いので、その習性なのだろうなと理解しています。
我が家のうさぎだけなのかもしれませんが、カーペットであろうとフローリングであろうとケージ内であろうと、
いったんその場をほりほりしてからもやはジャンプするかのようにその場所にゴロンします。
その仕草は見ていてとても可愛いです。
ほりほりする理由は本能からくる巣穴・寝床作りなのですね。
うさぎがほりほりするときの気持ちは?
本能からくる行動なので特に意味がないとも書きましたが、ほりほりにはうさぎの感情がこもっていることもあるようです。
不満があるときやかまってほしいときなど飼い主に何か伝えたいときにほりほりをすることもあるそうです。その場合は、ほりほりした後の行動に注目するとよいようです。
ほりほりした後、低い音で鼻を鳴らす、足ダンをするなどの行動をとるようであれば飼い主さんに不満を訴えているということですね。
我が家のうさぎは飼い主の足をほりほりしていると思ったらガブリと足に噛みついてきたことがあります。
その日は餌が少し足りなかったようで、きっとお腹がすいて怒っていたのでしょうね。
また、我が家のうさぎは何か障害物などの邪魔なものがあったときにもその障害物をほりほりします。
一度通れないように意地悪で腕を置いてみたところ一生懸命ほりほりしていました。
これはあまりにもしつこくやると噛みつかれるのでほどほどがいいですね・・。
そのほか、ほりほりしたあと飼い主の周りを走り回る、すり寄ってくるなどの行動をとる場合は飼い主さんに甘えたい、かまって欲しいという感情表現ですね。
我が家のうさぎにもぜひしてほしいものです。または縄張りを主張していることもあるようです。
そのような場合はほりほりしている最中に触ると噛みつかれたり攻撃されたりするようなので気を付けましょう。
ほりほりするのはやめさせるべき?
本能からくる自然な行動なので、問題行動とは呼べません。
そのため本来は無理やり辞めさせる必要はないのですが、うさぎによっては手を怪我したりいためたりしてもほりほりを続ける子もいるそうです。
その場合はやめさせる必要がありますね。
我が家のうさぎは一度布団を狂ったように激しくほりほりしていました。
最初はいつものことだと思い放っておいたのですが、あまりにも何十分も激しいほりほりを続けているので心配になって止めました。
その後は疲れたのかとてもぐったりしていました。無我夢中にほりほりしていたのでしょうね。
ここで止めるべきなのかどうかは定かではありませんが、あまりにも続けるようであれば体力のことを考えると止めてあげたほうがよいと思います。
また、床や壁が傷ついてしまうのが気になるという場合はやめさせたほうがいいかもしれませんが、本能からくる行動を無理やりやめさせてしまうと少しかわいそうですね。
ほりほりされて困る個所などにはクッションをつけるなどこちら側が工夫をしてあげたほうがうさぎのためにはなりますね。
さらに、ほりほりすることがうさぎのストレス解消になっていることもあるのでむしろ辞めさせないほうがいいパターンもあるようですね。
ほりほりは土でさせたほうがいいの?
穴うさぎの本能として行っているほりほり。それならば土でさせたほうがいいのではないでしょうか?
我が家でも土で行わせたほうがいいのかと思い庭に出してみたことがあります。
これで目いっぱいほりほりできるだろう!と思ったのですが意外にも本当の土がある場所ではほりほりはしませんでした。
ではいつもの家でのほりほりはなんだったのだろう・・と思いましたね。
我が家のうさぎは土でもほりほりはしませんでしたが、土がある環境があるのであれば一度ほりほりするか試してみるのもよいようです。
ただし、土でほりほりさせてあげる環境が常にあるわけではないですよね。
そのような場合は、市販で、ほりほり用の藁の座布団やマットなどが販売されているようなのでそれを与えてあげてもよいかもしれませんね。
または、ループ状ではないタオルやタオルケットなどを置いてあげても効果はあります。
ほりほりしているときに気を付けることは?
カーペットなどの上でも穴を掘る動作をすることがあります。
また、すでに述べたようなタオルやタオルケットを与える場合は、生地の質や種類に気を付ける必要があります。
素材によってはうさぎの爪がひっかかり怪我をすることがあるので爪がひっかかるような素材にしないようにするか、
爪がひっかかる素材のカーペットの上でのほりほりは止めてあげましょう。
また、布をほりほりするときにはほりほりするだけではなくその布を齧ることがあります。
齧るだけではなく食べてしまうこともあるようなので、糸の長い布ではないほうが好ましいですね。
また、床が硬い素材だったりすると足の裏がすれて怪我をしてしまうようなのでほりほりしている場所を注意深く見てあげる必要があります。
さらに、すでに述べた、土の上でのほりほりもガラスの破片などの危ないものが落ちていないかなどよく確認をしてあげると良いです。
ほりほりは放っておいてOKだがほりほりする地面に注意
見ていてとても可愛いほりほりのしぐさ。
基本的には止めたりやめさせたり必要はないですが、うさぎが足を怪我することのないようにほりほりしている場所をよく観察してあげましょう。
足を怪我する可能性があるような場所であれば何かクッションを置いてあげるなど工夫しましょう。