うさぎぎを飼い、うさぎについて調べてみると共食いするという情報を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
愛らしい表情、ふわふわの毛、こんなに可愛いうさぎが共食いをするなんて想像しにくいですよね。
では、うさぎは本当に共食いをするのでしょうか。今回はうさぎの共食いに関して書いていきます。
動物が共食いする理由は?
共食いをする生物は意外にたくさんいます。
カマキリやクモなどの昆虫もそうですし、ネズミが自分の子供を食べてしまうというのも有名な話ですよね。
共食いを行う動物は約1500種を超えるそうです。想像以上に多いですね。
生物間の共食いは食料不足、偶発的なもの、配偶行動、繁殖行動や成長過程のものなどたくさんの理由があるようです。
今から述べていくうさぎが子供を食べてしまう行動というのは、一見本能的なもののようですが、
本能的な理由の他に飼い主が過度に干渉したことにより起こってしまうこともあり、それは偶発的なものとして考えられているようです。
うさぎは共食いするの?
実はうさぎは共食いをする動物と言われています。これは衝撃的ですよね。
しかし、本来草食動物であるはずのうさぎがなぜ共食いをするのでしょうか。
共食いする理由としては、他のうさぎが多いことで縄張りを荒らされる、餌を得るのが難しくなるというものがあります。
その集団の中でも弱いうさぎから食べられてしまうそうです。
食べられるというよりは邪魔なものとして排除する行動といえるので「食べることが目的」ではないようです。
ただし、基本的には野生での話であり飼っているうさぎで共食いをしたという話はほとんど聞きませんよね。
自宅で5羽、10羽などの数のうさぎをうさぎ小屋でいっぺんに飼うという人も少ないとは思いますし、
自宅で2~3羽くらいの数で、別々のケージ飼い餌を十分に与えストレスを与えない環境を整えてあげれば共食いをすることはありませんので安心してください。
我が家も2羽の多頭飼いをしていますが、別々のケージで飼育しているので共食いは当然しませんし、喧嘩することもありません。
試しに会わせてみても上の写真のように鼻をツンツンし合って仲良しそうにしています。
共食いすることは想像もできませんね・・。
自分の子供を食べることがある?
うさぎは自分の子供を食べることがあります。
理由のひとつとしては胎児再吸収というものがあります。
これは母体が弱っていると母うさぎが感じたときに自分が生き残るために子うさぎを食べるというものです。
その栄養によって体力を回復するということですね。
さらに餌の不足などから母うさぎが育児不可能と判断した場合も子うさぎを食べてしまうそうです。
またストレスにより育児放棄、子供を殺すという行動を取ることがあります。
うさぎの育児放棄や子殺しは、食事や水が足りない、体調が悪い、周囲がうるさいなどの原因があります。
また、人間の匂いが子供につくことで育児放棄をしてしまうことがあるため、素手で触らないことや、
触ってしまった場合は母うさぎのおしっこの匂いを子うさぎにつけてあげるとよいです。
動物は基本的にはきちんと子育てを行います。
しかしうさぎは育児放棄をしたり子供を食べてしまったりすることがあるというのはこわいですね。
我が家でも子うさぎが生まれたとき、うさぎは子うさぎを食べることがあるという情報を見ていたのでとても心配になりました。
我が家のうさぎが子うさぎを食べることはありませんでしたが特定の子うさぎだけ育児放棄するということがありました。飼い主として気をつけることはとても多いですね。
うさぎは肉食でもあるの?
共食いをすることがあったり子供を食べてしまうことがあったり、うさぎは草食動物だと思っていたけど肉食でもあるの?という疑問がわきますよね。
うさぎは草食動物です。共食いをすることに関してはどちらかというとすでに述べましたが、「邪魔者を排除する」という意味が大きいようですね。
子供を食べてしまうこともストレスからだったり栄養摂取の面であったり、「肉を食べたい」というものとは少し違うようです。
そもそも肉の栄養や成分はうさぎには必要ないものです。
また、うさぎは体の作りが肉を消化するようにはできていないため肉を食べさせると消化せず体にそのまま残り消化器官につまってしまうなど様々な問題が起こります。
子供を食べてしまうという情報から肉食でもあると思って肉を与えるのは大きな間違いです。正しい知識を持って接してあげましょう。
多頭飼いする際に気をつけることは?
ペットうさぎの場合も野生のうさぎと同様に縄張り意識が高いので多頭飼いする場合は必ず別々のケージで飼育するようにしましょう。
同じケージ内で飼育すると喧嘩をして怪我をしてしまう可能性があります。
ペットうさぎの場合に、共食いをしてしまうほど餌が少ないという状況になることは少ないとは思いますが、
強い個体ばかりが餌を得てしまうということや弱い個体が食べられてしまうということ可能性が少ないながらもあるため、やはり同じケージは避けたほうがよいでしょう。
また、オスとメスであれば際限なく子うさぎが生まれるためそれも避けたいですね。
ペットショップで売られているうさぎたちも生後1~2ヶ月の子うさぎ以外は1羽1羽別のケージで販売されていますよね。
これも同じケージでうさぎを多頭飼いすることは避けたほうがいいということの証明ですね。
一緒に入れて仲良くしているところが見たいという飼い主のエゴから、うさぎの本能を無視することはやめてあげましょう。
うさぎの共食いや子を食べるのは本能や環境からくるもの
うさぎが共食いしたり子供を食べたりするのはとても悲しい話ですね。
しかしそれはうさぎの本能や環境によるものでもあります。
ペットうさぎに関しては共食いをすることはほとんどありませんが、子供を食べてしまうことはあります。
まず共食いをしないように飼い主が環境を整えてあげることが大事ということですね。
子供を食べてしまうこともきちんと頭に入れ、繁殖をする場合や子供が生まれた後の対応の知識などを十分にもった上で繁殖をさせましょう。