みなさん、ご自分のペットの表情を見て癒やされることって、多いですよね?
特に、一緒に暮らす子たちの寝顔や、眠たそうにしているトロ~ンとした様子は、飼い主さんが一番、ハートウォーミングな気分にさせて貰います。
うさぎさんは、大きな瞳で、お鼻と口が小さめな顔なので、眠~くなった時大あくびをすると、意外とお口が大きく開いて、見ているこちらもギャップ感を味わってしまいます(笑)
日頃、うさぎさんの行動や表情を観察していれば、「眠くなったのね」という時のあくびは、癒やされて嬉しい表情ですが、何度も続くとちょっと心配になってしまいますね。
今回は、うさぎさんのあくびはどんなサイン?同じあくびでも回数が多いのは健康状態にどう関わるのか?などうさぎさん達のあくびに関するお話をお届けします。
うさぎがあくびをする時
うさぎさんは、薄明薄暮性という生態を持つ生き物です。
薄明薄暮性とは、日没~夜間、夜明け近くのことを示し、この時間帯に活動が活発になるという性質があるようです。
歴代のうちの子たちを見ていると、朝は結構早くから「飼い主起こし(泣)」を始め、日中は意外とおとなしくまったりしてて、夕方~夜間・夜中にかけて、元気に過ごす・・・
という生活サイクルの子がほとんどです。この【お昼寝タイム】でも、時々あくびしたり、身体をのびのび~とさせたりします。
また、ご飯を食べ終わった時や、自分で毛づくろいをした後などご機嫌なのか、「あぁ~~~っ」とあくびしてます。
このことから、うさぎさん達は緊張をほぐす目的や、ストレス解消また、超リラックス状態の時にあくびが出るようです。
あくびの仕草
うさぎさんも個性があって、あくびをする時の仕草や動作が様々です。例えば、前足を前方に伸ばし、しっぽの方に重心を寄せて、体全体を伸ばしながらするあくびが典型的です。
他には、全部の足をつま先立ちにして、体がアーチ状になるように全体を伸ばしながら、あくびをします。
中には、あくびをしてから、そのまま身体を真横にバタンと倒して、寝っ転がる子も!うちの子はどちらかというと、そのパターンが多かったです(笑)
あくびをする理由
あくびは、何故出てしまうのでしょう?あくびとは、血液中の二酸化炭素濃度が高くなると起こるもので、脳へ酸素を供給するために、脳が強制的に「させる」ようです。
つまり、ちょっと酸欠状態になった脳が、それを解消するための動作なのです。
人間と同じく、眠い時などにも出るのですが、何らかの病気で脳への酸素供給が不足する場合は、通常以上の回数のあくびが見られます。
もしかしたら、脳障害や心不全などで血流がうまく循環していない場合でも起こりうるわけです。
もし、うさぎさん達のあくびの頻度が増してきて「おや?ちょっとだるそうかな?」という感じた場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
あくびが多く病気になった経験談
私の二代目の子は、5歳のときに【斜頸】が発症し、それ以降投薬治療を約1年続けました。
その際、やはりあくびの回数が多かったように記憶しています。脳神経に支障があったため、脳内に酸素がうまく循環していなかったのでしょう。
思い出しても、彼の不調が続いたことがとても可哀想で仕方ありません・・・
うさぎさん達は、被捕食動物なのでなかなか自らの弱みを、外部に見せようとしません。
うさぎさんのあくびは、見た目がとても和みますし、癒やされるので注意を怠ると、うさぎさんの変調を見過ごしてしまうかもしれません。
あくびの回数が多い、あくびのタイミングが普通と違う、、等 何らかの異変を感じたら、うさぎさんの専門獣医師にすぐ相談することをおすすめします!
あくびの回数が普段より多くて心配になったら診察へ
うさぎさん達のあくびは、基本的には緊張感をほぐす、超リラックス状態等が理由ですが、元々は脳の酸欠状態を解消する行為でもあるので、
日頃のご自身のうさぎさん達の、生活状況をよく観察し、あまりにも回数が多かったり、あくびをした後の様子に疑問を感じたら、獣医師に診察してもらいましょう。
うさぎさんの生態はまだまだ研究段階で、専門家たちも日々新たな追求をしています。
獣医師の中には、あまりうさぎさんの生態に詳しくなくても「診察可」と看板を挙げているところもありますので、うさぎ飼い友達と情報交換したり、
近隣のうさぎ専門獣医師を、日頃からチェックしておくことも、飼い主さんとしては万が一の時への「備え」となると思います。
大切なうさぎさんの健康管理は、日頃のこまめなチェック、彼らとのコミュニケーションの親密さ、そして、飼い主さんの情報収集力にかかってますよ!