うさぎさんは、プリッとしたお尻が、可愛さのポイントにもなっていますよね!
うさぎキャラで有名な、ピーター・ラビットの末の妹は「コットンテイル」(=綿のしっぽ)という名前で、その呼び名からもフワフワ感がイメージできますよね。
そんな可愛らしいうさぎさんのお尻が汚れてしまったら!うさぎさんは、犬や猫と違ってシャンプーやお風呂は基本、不必要です。
つまり、自分で毛づくろいして体を清潔に保ちます。でも、何らかの原因で、軟便が続いたりすると、お尻やしっぽが汚れて糞がこびりついたままとなってしまいます。
そのままにしておけば、うさぎさんの健康にも支障をきたします。
今回は、うさぎさんのお尻が汚れてしまう原因や、上手にきれいにするコツなどをご紹介しましょう
うさぎのおしりが汚れる原因
うさぎさんの年齢や生活環境によっても、原因は様々あります。以下のような原因が考えられます。
1.糞をお尻で踏んでしまったケース
うさぎさんも、様々は種類があります。
一括りにネザーランドドワーフといってもアンゴラ種やライオンドワーフなどのように、毛が長い子たちは、トイレをしてても毛に糞がくっつくこともあります。
また、本来なら食糞して、栄養を再摂取するはずの【盲腸糞】がトイレ内に残っていまいそこに再度入った時、お尻で踏んでしまい汚れるケースもあります。
2.老化が原因で毛づくろいが行き届かない
うさぎさんたちは4~5歳以降になると、人間でいうところのシニアに相当します。
若い頃はこまめに毛づくろいしてても、年をとってくると毛づくろいが行き届かないようになる場合もあります。(個体差にもよります)
排泄後、お尻の汚れを完全に取りきらないままでいると、そのままこびりついてしまいます。この年代から、うさぎさん達の健康管理を、今まで以上にしっかりとすることが重要です。
3.腸内環境の不調で下痢を起こしている
うさぎさんは、腸内環境が乱れると、たちまち弱ってしまい命の危険性も高まります。
下痢の原因として、ストレス・食餌の質・細菌(コクシジウム症)・誤飲、誤食などが挙げられます。うさぎの下痢便はかなり臭いがキツいのも特徴です。
何はともあれ、下痢の症状を抑えることが最優先ですので、かかりつけ獣医師に相談しましょう。
(但し、盲腸糞と下痢便は全く違います。間違えないようによく観察しましょう)
うさぎのお尻汚れをきれいにするには
うさぎさん達は、実際のところあまり“水に濡れる”ことが好きではありません。
うさぎさんの健康や清潔を保つため、完璧にきれいにしたい気持ちはわかりますが、無理に、お尻を濡らしてうさぎさんがストレスになっては本末転倒です。
私の経験上、できれば人間二人がかりでお尻をきれいにしてあげる方がストレスを最小限に抑えられ、且つ効率よく清潔にしてあげられます。
一人がうさぎさんを、大きめのタオルで包み込むように抱っこします。その時、できればうさぎさんに、自分のお尻部分が見えないように、抱っこしましょう。
もう一人は、コットンやガーゼをぬるま湯に浸し、軽く絞って、汚れた部分を優しく拭いていきます。
お尻周りの毛が、汚れで固まっている時は、拭きながらほぐしていき、どうしても固く絡まっているなら、ハサミで切ってしまいましょう。
(ただし、肛門の周りは避けましょう!傷つけてしまう危険性があります)
汚れが取れたら、タオルドライをしっかりして、それでもまだお尻に水気が残っていたら、ドライヤーを一番低温にして、弱風で乾かしましょう。
(大体は、タオルドライでOKです。うさぎさんによってはドライヤー自体に恐怖心がある子もいます)
もし、お一人でされる場合は、片方の手でうさぎさんの腕の付け根から胸の辺りを支え、もう片方でお尻を包み込むように抱えます。
そして、大きめのタオルをぬるま湯に浸し、お尻側の方をタオルで包み込んで拭きます。
(飼い主さんの胸からお腹にかけて、びしょ濡れになりますので、ぬれても大丈夫なエプロンや衣類を着用して行いましょう)
乾かす方法は、先程と同様です。
日頃から、抱っこができるように工夫する
うさぎさんのお尻をきれいにするコツは、上手に抱っこできることが前提条件です。うちの歴代うさぎ達も、抱っこが好きな子は2代目の子だけでした。
しかし、月1の爪切りや、今回のテーマのようにお尻や後ろ足が汚れてたら、そのままにしておけませんので、抱っこ苦手な子たちも、なんとか我慢してもらってます。
彼らにも『今はおとなしくしている方が、安全なのかも』という意識があるらしく、普段は、何がなんでも抱っこから逃れようとするのに、抱っこに成功し、
しばらくなだめてから、「じゃ、お爪切るよー」と言い聞かせながらすると、意外とおとなしくしててくれます。
うさぎのストレスをためない程度に、日頃から【抱っこ訓練】を心がけると、いざという時、慌てず的確に対処できます。
我が家の経験談
うちの1代目のうさぎ君は、よく下痢をしてました(泣)。
多分、赤ちゃんの時コクシジウム症に感染していたのかもしれません。
あまり酷い時は、すぐ獣医師に連れていきましたが、食欲もあり元気な様子の時は汚れるとすぐ、半身浴のようにして洗っていました。
今思えば、1代目の子はかなり協力的だったと思います。
うさぎ達にも個性・個体差がありますから、日頃スキンシップを重ね、「きれいにしてあげるんだよ」という飼い主側の気持ちが、
うさぎ達に伝わるよう、こころがけたいものです。
日頃のスキンシップも大切に!
うさぎ達は、本来なら自分でグルーミングして体を清潔に保つ性質があります。
しかし、腸内環境が乱れ、下痢になったり、盲腸糞を踏んでしまったり、長毛系のウサギさんだと、グルーミングしてても汚れが残っていたりと、
飼い主としては、よく観察して、お尻の汚れなどに対処する必要があります。
水に濡れることを好まない子達なので、なるべく常日頃のスキンシップでうさぎさんに「抱っこさせてもらう」や「きれいにしてあげる」ことがわかってもらえるよう、工夫していきましょう。
シニアになってからでは、うさぎさんにとっても過剰なストレスになってしまいますし、若い頃からトレーニングの一貫として、気をつけていれば役に立つこと、間違いなしです!