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うさぎ、涙目、涙がでる原因は?治療法や費用は?【経験談】

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うさぎさんのつぶらな瞳は、いつ見てもとても可愛いですし、癒やされパワー最強!ではないでしょうか?

ところが、うさぎの目が時々濡れている、、もしくは、涙が出ているという症状を見かけることがあります。

「悲しいから泣いているの?」「どこか痛いのかな?」と飼い主としては、とても心配になりますよね。実際、うさぎの涙は、病気や体調の異常のシグナルでもあります。

そこで今回は、うさぎの涙について、原因・対処法やどういう治療をするのかをご説明しましょう。

うさぎの涙の原因

うさぎが涙がでる場合、いくつかの原因や病気の可能性があります。原因別に症状などもありますので、うさぎの様子を見てみましょう。

過長歯による刺激が原因

うさぎは、生涯ずっと歯が伸び続ける生き物です。野生のうさぎは、繊維質の多い草木を食べて、歯を自然と摩滅させて過長歯を防止してますが、

ペットのうさぎさんは繊維質の低い食餌が続くと、過長歯になってしまい、不正咬合を起こして、そのことが原因で歯が削れて尖ったしまい、舌や頬に突き刺さってしまいます。

特に、上側の奥歯が伸び過ぎると、目の下から徐々に眼球を圧迫していきます。涙目や結膜炎、ひどい場合は眼球突出にまで至ることもあります。

過長歯の悪化に伴い、涙が鼻に抜けずに溢れ出てしまって、涙目が多くなります。
 

パスツレラ菌が原因の様々な病気

【パスツレラ菌】は、どこにでも存在する常在菌で、スナッフル症などはパスツレラ菌感染によって発症する病気です。スナッフル症による流涙も考えらます。

連続するくしゃみや鼻水にとともに、涙目になったり、目やにが出てきます。また結膜炎も、パスツレラ菌が原因とされており、こちらも涙が出る症状があります。

先天性の鼻涙管閉塞

【鼻涙管】とは涙を鼻腔に誘導する管のことで、うさぎも目の乾燥を防ぐため24時間涙は作られていますが、この鼻涙管によって流されることで、涙目にはなりません。

しかし、生まれつき鼻涙管が狭い子や、何らかの理由で鼻涙管が閉塞していると、涙が通りにくく、目からあふれでてしまいます。

また、涙嚢(るいのう)炎という目の病気を発症させる原因ともなります。

角膜炎が原因

うさぎの眼球の表面にある【角膜】が傷ついて炎症を起こすと、いわゆる【角膜炎】にあたります。

食餌である牧草の硬い部分が、目に触れたりして傷ついたり、うさぎの眼は横に突き出していて、毛づくろいの際、自分の爪でひっかいてしまうこともあります。

うさぎの涙目にはどんな治療法があるの?費用は?

原因を紹介しましたが、自分では分からないこともあると思います。そんなときはすぐに【うさぎ専門獣医師】に診察してもらいましょう。
原因別に治療法や費用について紹介します。

過長歯が原因とされる場合

過長歯で不正咬合がある場合は、大概が歯を切る、削る外科手術を行います。麻酔下で行われるので、うさぎはまる1日獣医さんのところに預けることとなります。

費用は各クリニックで異なり、差がありますが、門歯(前歯)で麻酔を必要としない場合は1000円~数千円、奥歯など麻酔が必要とあれば、1万円以上すると考えておきましょう。

パスツレラ菌感染が原因の場合

諸症状によって治療方法は異なってきますが、先ずはパスツレラ菌を滅菌するため抗生物質を投薬されるでしょう。

抗生物質は、うさぎのような小さい体に沢山は投薬できないので、パスツレラ菌の検査次第では、数回通院する可能性もあり、治療費も数千円~となります。

よほど酷くなければ、数回通院して1万円以内でおさまるでしょう。

鼻涙管が原因

鼻涙管が詰まってる場合、【鼻涙管洗浄】をします。洗浄方法は、細い管を目頭の涙管から入れ生理食塩水で洗浄していきます。

点眼薬で眼球麻酔をしますので、費用は大体5000円くらいが相場です。

角膜炎が原因

抗生物質投薬や、角膜保護薬などの点眼で治療します。症状のレベルによってステロイドの点眼薬を投与する場合もあります。

費用は、2000円~3000円くらいでしょう。(投薬の回数、点眼薬の数にもよりますので、各クリニックに問い合わせてください)
 

涙目を予防するには

うさぎが、涙がでるのには先天性のものもありますが、中には日頃のケアなどで予防することもできます。

食餌

過長歯を防ぐため、牧草中心の食餌をこころがけましょう。ペレットの量が適正でないとグルメなうさぎさん達は、牧草よりもペレットを多く食べたがります。

また、おやつ代わりにフルーツなどを与え、牧草より美味しい食べ物と感じるとおねだりしてきます。

そうなると、柔らかい食餌の割合が増えて、歯を摩滅する効果が低下して、過長歯になる恐れがあります。

ケージ内など、うさぎさんの生活環境を清潔に

感染症を防ぐためにも、ケージ内、特にトイレな常に清潔に保つよう心がけましょう。

特に結膜炎は、うさぎのおしっこのアンモニア成分が刺激となって発症するケースもあるそうなので、トイレは毎日洗って糞やおしっこは放置しないように、注意してください。

角膜炎は牧草がキズの原因となることも、多々ありますので、牧草フィーダーなどの設置場所に気をつけましょう。なるべくうさぎの目が当たらない高さに設置しましょう。

ストレスに注意

感染症はストレスが引き金となることも考えられます。

あなたのうさぎさんが「何をストレスと感じるのか」「いつもストレス発散させてあげられてるか」など、精神面でのサポートも怠らないようにしましょう。

経験談

うちの二代目のうさぎは、5才を過ぎた頃から涙目になることが増えました。

原因は【過長歯】でした。過長歯が発症すると、どうしても定期的に獣医さんで切歯手術をする必要がありますので、

親としては毎回の「麻酔」がうちの子の体に影響しないか、ヒヤヒヤものでした。

二代目は、麻酔によって問題が起きたことはなかったのですが、やはり歯が伸びて舌や頬を刺激すると涙が出てくるので、見ているこちらも可哀想で仕方ありませんでした・・・

更に6才になると、鼻涙管も詰まり気味になって、鼻涙管洗浄も数回受けました。

ご飯やケージ内の環境に気をつけていても、過長歯は遺伝的に発症する子もいて、なってしまうと、どうしても手術が必要となり、うさぎさんの身体への負担も大きくなってしまいます。

角膜炎・結膜炎のような目の病気がなかった事だけは、幸いでした。

「目は口ほどにモノを言う」とはまさにこの事!

大きな目でわたし達を魅了するうさぎさん。でもその反面、目そのものが原因だけでなく歯の問題だったり、感染症が原因だったりと、様々な注意が必要です。

うさぎさんは「言葉」で自分の不調を訴えることはできません。

わたし達が「あれ?最近、目の周りが濡れてることが多いな」と気づいたら、やはりすぐにでも【うさぎ専門獣医師】に診察してもらいましょう。

原因が多様化しているので、素人判断はリスクが高くなってしまいます。いつまでも、健康で長生きして、その愛らしい瞳でわたし達を見つめ続けてほしいですからね!