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うさぎ、動かない、元気ないけど大丈夫?チェックポイントや対処法

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うさぎの特徴をあまりご存知無い方には、「うさぎって鳴かないし、外でお散歩させる必要もないから、楽なペットだよね」と思う方も多いと思います。

確かに、犬や猫と違って鳴き声も吠え声もあげませんし、トイレもケージ内ですませてくれるので、比較的お世話が楽な子たちであることは間違いないです。

しかし、うさぎは元々捕食動物ですので、自分の体調に変調があってもそのことを滅多に、外部に表さない性質もあります。

いつものようにご飯を与えても、元気がなかったり、室内で運動させようとしてるのに全然動こうとしない時は、うさぎがかなり不調なのかもしれない!

と認識して、すぐさま対処しないと、命の危機にも関わります。

今回は、うさぎが突然動かなくなったり、元気ない時にどのように対処したらよいか、チェックポイントやウサギの体調の管理方法についてご説明しましょう。

うさぎの生活サイクルを知りましょう

うさぎは大体が室内で飼育され、ケージ内が彼らの主要な生活の場です。

うさぎの日常生活を観察してみると、活動のサイクルがルーティーンしていることに気づくと思います。まず、うさぎには【半夜行性】という特徴があります。

例えば、結構朝早めに起きてて「朝ごはんをねだって」きます。朝ごはんが終わって、飼い主さんがケージ内のお掃除をする間、

室内で動き回って、運動したり(うさぎ飼いには「部屋んぽ」と呼ばれてます)、お気に入りの場所でくつろいだりしてます。

ケージ内がキレイになって、部屋んぽにも満足したら、またケージに戻ってお昼以降から夕方(中には夜くらいまで)は、

どちらかというと、お昼寝したり時折、ご飯(おやつ)を食べたりと、あまり活動的には動きません。

そして、夕方~夜になると、またちょっと活発になって、中にはケージから出たがる子もいると思います。

私の経験上、歴代うさぎ達も、この夕方~夜半までが、一番元気に動き回るし、ごはんもよく食べる傾向にありました。

大半のうさぎ達は、トイレを覚える子が多く、用を足したくなるとケージ内のトイレですませてくれます。

我が家を例に、おおまかにうさぎの生活サイクルをご説明しました。勿論、うさぎにも個体差がありますので、違ったサイクルで生活する子もいると思います。

いずれにせよ、ご自分のうさぎが1日のうち、どのようなサイクルで過ごすのか、をチェックして、把握しておくことが大事です。

ちょっとした違いに気づく必要性

うさぎ達は、元来捕食される動物ですから、あまり自分たちの状態をはっきりと示すことがありません。

弱みを見せないという習性があります。ですから、いつもと違う動作やしぐさなど、飼い主が常日頃、注意深く観察する必要があります。

食欲はいつも通り?

いつもの時間に、ごはんを与えても、食べようとしなかったり、興味を示さない時があります。

うさぎは気まぐれで、いつも好んで食べていた牧草やペレットを、急に食べたがらなくなる性質もあるので、

一概には判断できませんが、牧草やペレットを違うものに変えてみても、食いつきが良くない時は大好物のおやつや果物でも試してみましょう。

それでも、食欲に異変があるようでしたら、うさぎの健康面でかなり深刻なリスクが考えられます。

糞の状態をよく観察する

うさぎの健康面で、とても重要視されるのが胃腸の状態です。常に腸内活動をして、排泄する動物なので、日々、その日の糞の状態を観察すると、健康管理に効果的です。

①通常の硬い糞

うさぎの主食は牧草・ペレットなので、糞は乾燥していて、茶色で繊維が混ざった感じのまん丸な形が体調良好とされます。

大きさは、うさぎの体重にもよりますが、大体直径1cmくらいが目安です。もし、いつもより糞が小さめだったり、色が濃すぎて軟便だったら注意が必要です。

②盲腸糞

もうひとつ独特な性質として、うさぎは“盲腸糞”というブドウの房のような軟便をすることに気づくと思います。

うさぎの主食となる牧草は繊維質が多く、消化がしにくいので、その分栄養吸収の効率が低いというデメリットがあります。

ですから、吸収しきれなかった食べ物を一回盲腸に送って、盲腸内で発酵させて糞として排出するのです。

うさぎはこの“盲腸糞”を摂食(=食糞)することで、ビタミンやタンパク質を体内に吸収することができるのです。

うさぎが健康でしたら、盲腸糞は本来、トイレ内に放置されることはないはずです。

盲腸糞を見つけることが続くようでしたら、うさぎの腸内活動に異変があると考えて、獣医師に相談することをおすすめします。

うさぎが急に動かなくなってしまったら!

あれ!?なんか今日はいつもと違って元気ないな・・・全然動かないけど大丈夫?と心配する時もあると思います。うさぎが動かないのにはいくつか理由があります。

①すごくリラックスしている状態

うさぎは目が開いてても、睡眠する動物です。しかも、このまま“爆睡”している子もなかにはいます。

もし、うさぎがおとなしくしてても、爆睡してる子は、身体が左右・前後にユラユラ揺れてくると思います。

これは、うさぎがとってもリラックスしているので、そっとしておいてあげましょう。楽しい夢を見ているかもしれませんからね!

②ストレスで緊張状態になっている

うさぎは、人間が思う以上に繊細で神経質な動物です。

環境の変化(引っ越しなど)や、季節の変わり目で室温や湿度が急激に変わった時などストレス状態から、自分の身を守るため“フリーズ”することもあります。

優しくなでてあげたり、お部屋の温度を少し暖かくしたり、、と、うさぎの緊張を緩和させてあげましょう。

ごはんを食べてる、糞の形状にそんなに変化がない場合でしたら、逆にそっとしておいて、ストレスを感じさせないようにしておきましょう。

③うずくまるように動かない場合

いつもは美味しそうにごはんを食べるのに、楽しそうに部屋んぽするのに、急にうさぎがケージの片隅でうずくまるように動かなくなってしまったら!

これは、うさぎにとってはかなりの体調不良と考えたほうがいいです。まず、その日の排泄状態をよく観察しましょう。

この状態の子たちは、大概が糞をしてないか、軟便が多かったり、極々小さい糞をしている、おしっこの量が少ない、、という事例が多いです。

「腸うっ滞」という症状に陥っている可能性が大きいです。

うさぎは高繊維質の食物が主食で、腸内活動が24時間行われないと腸内にガスが溜まってしまい、体調不良をすぐに起こしてしまいます。

動かない、元気ない時の対処法

できれば、すぐにでも信頼のおける(うさぎなどエキゾチックアニマル専門の)獣医師に連れていって、診察をうけましょう。

もし、夜間などで獣医が閉院していた場合、お家でケアする方法として、次のようなことをおすすめします。

①優しくマッサージ

うさぎが嫌がらないようでしたら、優しくマッサージしてみましょう。

「腸の動きを回復させたいから」とお腹マッサージをしたくなるのは山々なのですが、うさぎの身体はデリケートなので、

獣医師から指導を受けたのでなければ、背中・お尻・頭 にとどめておきましょう。

②強制給餌

いつも食べている好物のペレットを、お水でふやかしてお粥状にしたものを、シリンジで与えてみましょう。

“強制”との名称ですが、無理に与えると逆にストレスで、うさぎさんの体調が悪化する可能性もありますので、

ちょっとずつ給餌していきながら、お口をモグモグ動かして、「食べようとする意思」が感じられたら与えましょう。

パイナップルジュース(新鮮なもの)をシリンジで飲ませるのも、腸内を活発にさせる効果が期待できます。

弱っているうさぎは、炎症を起こしやすくもなってますので、お口の周りが汚れたら、すぐ柔らかいコットンなどで拭いてあげて、ケアしましょう。

ちょっとした変化に気付けるように普段から行動を観察しましょう

うさぎは、私たちが思っている以上に繊細な生き物です。

我が子同然のうさぎが、急に動かなくなったら、すぐさまに対処しないと命に関わるリスクが伴います。

普段より、自分のうさぎをよく観察して(特に食欲と排泄状況に関して)、ちょっとした変調にも気配りするよう、心がけましょう。