うさぎは微細な音も聞き逃さない敏感な耳を持っています。
両方の耳を別々に動かすことができ、360度どこからの音も聞き取ることができます。
その耳に関してですが、普段立っている耳がペタンと垂れていたり倒れていたりするのを見たことがありませんか?
耳が立っているときは何かに興味がある時や警戒している時と聞きますね。
では、うさぎの耳が垂れている・倒れている時はどのような時なのでしょうか。
リラックスしている
うさぎがリラックスしているときには耳が垂れたり倒したりすると言われています。
確かに撫でているときなど耳を倒しているイメージがありますよね。
耳が立っている時には何かを警戒していることが多いので、逆に倒している時は警戒するものがなくリラックスしているということができますね。
リラックスしているときは耳だけではなく体全体の力も抜けているので、リラックスしていると把握するのは簡単です。
うさぎによっては撫で始めるとわざわざ体をぺたんと伸ばして耳も倒す場合があります。
このようなときはうさぎも眠そうな顔をしてリラックスしていることがよくわかりますね。
飼い主との信頼関係がある証拠でもありますのでこのようにリラックスしてくれることはとても嬉しいですね。
完全に耳を倒してリラックスしていますね。人間の座椅子で・・。
我が家のうさぎはこのように耳を倒している時はうとうとしていることが多いです。
この状態の時に何か声をかけたりどこかで音がしたりすると片方の耳だけをかすかに動かして音を聞き取ろうとしています。
警戒している
伏せの姿勢を取り、耳を倒している時は警戒しているということができます。
野生のうさぎは天敵から隠れるために耳が目立たないよう耳を倒して伏せの姿勢をとることがあります。
自分の体を小さく見せるために伏せの姿勢をとっているのですね。
この場合は体も緊張状態になっているので触ろうとすると硬直していることが多いです。
我が家のうさぎのうち1羽はとてもこわがりで、この状態になることが多いです。
運動のため外に出そうとするときや爪切りするためにつかまえようとするとこのような体勢を取ります。
耳を倒し、体にぎゅっと力を入れて小さくなっていることが多いです。
抱っこしようとして体に触れてみても体に力が入っていることがわかります。
このようにとてもこわがりのため、こちらのうさぎに関してはケージを出すときはなるべく入り口を開放して自分から出るのを待ちます。
ただ、それでも出ない場合や爪切りなどしょうがないときはこの状態でも無理やり抱っこをします。
こわがって耳を倒しているということがわかる場合は、触ったり抱っこしたりするのは最低限にしてあげたいですね。
攻撃的になっている
いつもよりも前のめりの体勢になり、後ずさりしながら耳を倒している時はうさぎが攻撃的になっている証拠です。いわゆる戦闘態勢ということですね。
うさぎは意外にプライドが高い動物です。何か気に入らないことがあるとこのようにして怒ることがあるようです。
こういう状況になっているときに不用意に手を出すと噛みつかれたり攻撃されたりすることがあります。
こわがりであるうさぎはその臆病さからこのような体勢を取ることもあります。
しつけようとして、このような時に過度にかまったりしかったりすると逆効果ですのでこのような場合はあまりかまわないようにしましょう。
我が家のうさぎはなぜかスリッパに対してこの行動をとります。
鼻でつついているので、こちらからスリッパをうさぎに近づけて見ると後ずさりして耳を後ろに倒します。
猫なども警戒しているときに前傾姿勢になるのでそれと似ていますね。
この状態でスリッパをさらに近づけると噛みついたりパンチしてきたりと攻撃をしてきます。
やはりこの姿勢をとるときは攻撃体勢に入っているということなのですね。
ただし我が家のうさぎはこれを何度もやって楽しそうにしているように見えることもあるため判断は難しいですが。
現に噛みつくのでやはり攻撃的になっているのだとは思います。
威嚇している
攻撃的になっている時と似ていますが、前歯を出して、耳を後ろに倒しているときは威嚇を意味します。
うさぎの嫌がるだっこを無理やりするなど、そのような場面で耳を倒す仕草をすることがあるようです。
我が家のうさぎはこの姿勢を取るのを見たことがありません。
攻撃的になった場合のような体勢を取っていることはありますが歯を出しているのは見たことがありません。
実際はこの威嚇行動をとった後に攻撃するという流れが普通ではあると思います。
攻撃的になっているときや威嚇をしているときはうさぎは威嚇すると同時に怖がってもいるためあまり刺激しないほうがよいですね。
片方倒すのは?
立ち耳うさぎは耳を片方だけ倒すことがあるようです。
理由としては寒い時に片方だけ倒すことがあるようですが、うさぎの耳の付け根の骨の柔軟さはうさぎによって個体差があるそうです。
温かくしても片耳が倒れたままもとに戻らないなどがあれば病院に連れていって一度診てもらったほうがいいかもしれませんが、ただの個性の可能性もあるようです。
我が家のうさぎは2羽とも立ち耳うさぎですが今のところ片耳だけを完全に倒しているところは片方のうさぎだけ1度見たことがあります。
初めて見た時は驚きましたがその後すぐに元に戻っていたので特に気にはしていませんでした。うさぎも気分によって耳を好きなように動かすようですね。
耳を倒している時の感情を考えよう
うさぎの耳は体の中で一番進化している部分といえます。
それゆえに耳の動きには様々な意味があります。リラックスしているのと警戒や威嚇をしているのではまったく意味が違ってきますよね。
うさぎが耳を倒しているときは耳以外の様子を見たり環境を確認したりしてうさぎがどのような感情でそのしぐさをしているのか考えてみましょう。
他のしぐさと比べると、リラックスしているか怒っているかどうかの区別はつきやすいしぐさではありますのでそこまで神経質には観察しなくてもよさそうですね。