うさぎはまんまるい瞳、愛らしい仕草で、見る人を幸せな気持ちにしてくれる動物ですよね。
ペットショップに行きうさぎを飼う場合は生後4~6週以上たち、完全に離乳したうさぎを飼うことをおすすめします。
生後6週以下で離乳していないうさぎの飼育は初心者にはとても難しいです。初めてうさぎを育てる方は生まれたての子うさぎは避けるようにする必要があります。
しかし、我が家のうさぎは2羽ともペットショップで「オス」ということでお迎えしたのですが、実はペットショップのミスで1羽メスだったことがわかりました。
そうすると・・何が起こったかわかりますよね?そうです。ある日帰宅すると可愛い可愛い赤ちゃんうさぎたちが生まれていたのです。
生まれたての子うさぎの飼育にはとても苦労しましたが、幸いすべての子うさぎが元気にすくすくと成長していきました。
今回は私の体験談をもとに生まれたてのうさぎの育て方や注意点についてお話をしていきます。
うさぎが生まれたら最初にすることは?
生まれたてのうさぎを育てている母うさぎは、とても神経質な時期です。
かわいい子うさぎを見たい飼い主さんの気持ちはとてもよくわかりますが、出産後はなるべくケージに近づかないようにしましょう。
ケージに布をかぶせてあげると母うさぎは落ち着くそうです。
母うさぎが快適に子育てする(ストレスを与えない)ための注意点としては
・水や餌を十分に与えること
・水や餌の交換以外ではケージに近づかず、静かな環境を整えてあげること
・生まれたてのうさぎに素手で触らないこと
があります。母うさぎが落ち着いて子育てできる環境を飼い主が作ってあげましょう。
生まれたてのうさぎの出産経験談や育て方、育児放棄について
結論から言うとうさぎは育児放棄をすることがあります。環境によるストレスや、人間が生まれたてのうさぎを素手で触ってしまい人間の匂いがついてしまったなど、原因は様々です。
最悪の場合は母うさぎが子うさぎを殺してしまうこともあります。
まずは育児放棄をしないように、すでに述べた環境作りを行うことは当然ですが、それでも育児放棄をしてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか?
我が家の母うさぎも残念ながら1回目の出産では4羽中1羽だけの育児放棄が起こってしまいました。
母乳は与えていたようなのですが目を離すと噛み付いてしまい、子うさぎが出血していたため慌てて病院に連れていきました。
そこで獣医さんのアドバイスをもとに対策を行いました。
母うさぎと子うさぎをただちに隔離すること
残念ながら一度育児放棄をしてしまった子うさぎを母うさぎがもう一度可愛がることは少ないそうです。まずは別のケージを用意し、母と隔離をします。
我が家でも育児放棄されてしまった子うさぎは隔離をしました。うちの子の場合は生まれたてではなく3週間ほどたった時期でした。
母うさぎに噛まれた日からすぐに隔離したためケージを買いに行くのが間に合わず新しいケージを購入するまでの間は小さいダンボールに入れていました。
生まれたてのうさぎの場合も同様にケージが間に合わなければティッシュなどを引いた即席のものでもかまわないので即隔離してあげたほうがよいでしょう。
その後の人工飼育はどうしたらよいか
獣医さんにも言われましたが子うさぎはとても弱く原因不明で亡くなってしまうことがとても多いそうです。子うさぎの飼育はプロでも難しいと言われています。
我が家で育児放棄された子うさぎは離乳はしていないもののもう自分で動き回る時期だったのでまだ難易度は低かったのですが、
目も開いていない時期の子うさぎはさらに気をつけるべき点がたくさんあります。
獣医さんにアドバイスされたこととしては、まずはコットンやタオルなどを引いたダンボールに入れ、温度を一定に保つ必要があります。
目が見えない間はダンボールの蓋は閉じていたほうがいいそうです。
自力で餌を食べることができるようになったら子うさぎが動き回れるように入り口を作ってあげたりしてよいそうです。
ミルクはどうしたらよいか
育児放棄された我が家の子うさぎはまだ固形の餌を自力で食べることはできず母乳のみで育っている時期でした。
(その直後に固形の餌も食べられるようになる時期ではありましたが)
しかしうさぎのミルクなんてどうしたらよいのか・・途方にくれました。
ネットで調べてみると「ヤギのミルク」がうさぎにはちょうどいいそうですが、当然近所のペットショップなどで売っているようなものではありません。
ネットで注文するにしても届くまで時間がかかり、今日明日のミルクにも困っていたので、すぐ獣医さんに相談をしてみました。
すると「猫用のミルクを濃い目に作ってあげればいいよ」とのこと。成分無調整牛乳に乳幼児用の乳酸菌を少量混ぜたミルクを与える、という方法でもいいようです。
我が家の場合は猫用ミルクをすぐに買いに行き、約2倍の濃さにし、スポイトで与えてみました。
とてもごくごく飲みました。猫用ミルクで十分なようです。毎日少量ずつ1日に1~3回に分けて与えました。
お腹がいっぱいのときは吐き出すので、あげすぎないように気をつけながら与えました。この子はその後病気をすることもなくすくすくと大きくなりました。
生まれたてのうさぎへの対応は?健康チェック方法
育児放棄させないために母うさぎになるべく近づかないようにするとは言っても、子うさぎのことをまったくチェックしないのはとても心配ですよね。
だから私は母うさぎを1日に1回「へやんぽ」させる時間に子うさぎのチェックをしていました。チェックポイントとしては
母乳をきちんと飲めているか
うさぎはたくさん子供を産みます。すべての子うさぎがきちんと母乳をもらえているかチェックを毎日していました。
右下の子がわかりやすいのですが、おなかがぷっくり膨らんでいますよね。これは母乳をきちんともらえているという証拠です。
1日1回、子うさぎたちのお腹がぷっくりと膨らんでいるかチェックしてみましょう。
このときお腹が膨らんでおらず痩せている子うさぎがいたら人工飼育に切り替えたり、母うさぎのおっぱいの近くにこっそりおいて上げたりする必要があります。
怪我をしていないか
母うさぎは、「本当に我が子とわかっているのか?」というぐらい子うさぎを踏むことがあります。
また、育児放棄の1種で母うさぎが子うさぎを噛むことがありますので子うさぎが怪我をしていないかチェックする必要があります。
この時注意したいのは、すでに述べましたが絶対に素手で触らないことです。
私はビニール手袋をよく洗い、なおかつ母うさぎのおしっこの匂いをつけてから子うさぎに触るようにしました。
母うさぎは敏感ですので少しでも人工的な匂いがしないように気をつける必要があります。
※ちなみに人間の匂いがついてもまったく気にしない母うさぎもいるそうなのですが、念のために・・。
写真のように手のひらに乗せ、体をまんべんなくチェックしました。
1回目の出産では4羽だったのでよいのですが2回目の出産は9羽いたのでこのチェックは地味に大変でした。
基本的には出産も子育ても母うさぎ1羽で
ここまで育児放棄された場合の人工飼育の仕方など経験談を踏まえて話をしましたが、基本的には出産も子育ても母うさぎがきちんと自分だけで行います。
子うさぎの健康状態のチェックなどは最低限に留め、干渉しすぎないように気をつけましょう。干渉しすぎることで育児放棄が起こってしまうことがあり逆効果です。
母うさぎが落ち着いて子育てに専念できるよう、落ち着いて見守ってあげましょう。
そのうえで、育児放棄が起こってしまった場合、子うさぎを守ってあげられるのは飼い主しかいません。
自分で調べた情報、獣医さんへの相談のもと、ただしい愛情を持って育ててあげましょう。