肥満は万病の元と言われますよね。
これは人間だけではなくうさぎも同様です。肥満によって引き起こされる病気はたくさんあります。
最近飼っているうさぎが太ってきた、という場合はダイエットを考えてあげないといけないですね。
ではうさぎの太りすぎの原因や、太ってしまった場合のダイエットにはどのようなものがあるのでしょうか。
うさぎの肥満
野生のうさぎと違いペットのうさぎには肥満がよく見られます。
原因として考えられることとしては、運動不足や高カロリーの食事です。
これは人間にも同じことが言えますね。食べたいだけ高カロリーな食事をして運動しなければどんどん太ってしまいますね。
うさぎは成長期を過ぎたら食事量の管理が大事です。
こちらも人間と同様に年齢が上がると太りやすくなってしまいます。
肥満になり起こることといえば免疫力が落ちて肝臓を傷める、心臓や肺などへの負担です。
これにより障害が起こりやすくなりますし糖尿病や肝臓病などの病気の原因になってしまいます。
肥満防止のためには定期的な体重測定や食事バランスの調整、ケージの外で遊ばせる機会を増やすなどの対応が必要になります。
ただし、うさぎにとってダイエットは負担になることもありますので自分だけで判断せずに獣医師さんによく相談をする必要があります。
うさぎの体重測定
肥満防止のためにも週に1回程度は体重測定をしてあげましょう。
うさぎ専用の体重計も販売されていますが、籠などに入れ人間用の体重計でも体重をはかることができます。
理想体重を計算し、一定に保つ必要があります。
肥満を発見できるのももちろんですが、食べていても体重が減ってしまっている場合は他の病気の可能性もあります。
体重を測定することでそのような異変にも気づくことができますね。
我が家のうさぎの場合は籠に入れるととても怖がるためそのまま乗せるようにしています。
ただし、やはり動きますのでおとなしくなるまで少し人間の手で押さえています。
おとなしくかごの中に入ってくれるのであれば籠に入れて測るほうがいいですね。
うさぎの理想体重
うさぎの理想体重や適正体重は当然そのうさぎの体長などによって変化します。
ネザーランドドワーフは0.8~1.5㎏、ドワーフホトは1.1~1.4㎏、ミニレッキスは1.8~2㎏などの目安はあるようです。
我が家のうさぎは2羽ともミニウサギです。
ミニウサギという名前は通称で、いわゆる雑種ですね。
ですので一言にミニウサギとは言ってもサイズやカラーはもちろん大きさなどもかなりバリエーションがあります。
ミニウサギの体重目安も約1.5~3㎏と幅広いですし、我が家のミニウサギ2羽も、メスの子のほうがオスの子の1.5倍ほどの体の大きさです。
ですのでミニウサギの場合は獣医師さんに確認をし体を触ってもらうなどして肥満をチェックし、標準体重を教えてもらうのがいいですね。
我が家のうさぎの体が大きい子のほうは大人になってからはだいたい体重は2.2キロを前後しています。
獣医師さんにはもう少し痩せてもいいけど、このままでも問題ないと言われているのでこのくらいを目安にしています。
定期的に確認をすることで問題ないことが確認でき、安心しますね。
うさぎの食事管理
ダイエットのひとつとして食事管理がありますね。
人間のダイエットもいきなり急激な運動をするよりは健康的な食生活を心掛けたほうが近道ですよね。
まず基本中の基本ですがうさぎの食事は牧草とペレットがメインで、水を毎日たっぷりとあげることが大事です。
《牧草の与え方》
・成長期のうさぎにはカロリーの高いマメ科の牧草を与える。
・大人のうさぎにはイネ科の牧草を与える
・大人になったら好きな時に食べられるようにケージの牧草入れにたっぷり入れておく
・湿ったら日干しするか電子レンジで水気を飛ばしてから与える
牧草は、イネ科のものであればあげすぎて肥満になるということはなく、
むしろ常に食べられるように入れておいてあげる必要がありますね。
牧草を食べることにより不正咬合や毛球症などの病気を防ぐ効果もあります。
《ペレットの与え方》
・1日に2回決まった時間に決まった量を与える
・ペレットの量は1日で体重の5%ほどの量を与える
・成長期のうさぎには栄養価の高いペレットを与える
牧草と違いペレットはカロリーが高いので与えすぎると肥満につながります。
成長期には栄養価の高いペレットを中心に与え、7ヶ月以降のうさぎに対しては牧草の量をだんだんと増やしていき、
高齢期にはペレットをシニア用に変更してあげるなどしましょう。
《野菜の与え方》
・ペレットと合わせて体重の5%程度となるように与える
・青梗菜やパセリ、大根の葉などが栄養価としてはおすすめです
・水分を多く含む野菜(キャベツなど)のあげすぎには注意
・芋類はカロリーが高く、あげすぎると肥満の原因となる
その他、おやつはご褒美の時だけに与え、サプリメントを与える場合は獣医師さんとよく相談をして与えましょう。
うさぎの運動
うさぎにダイエットさせようと思い無理やり運動させることはよくありません。
嫌がっているのを無理にうさんぽに連れて行ったり長時間無理やり運動させたりするとうさぎの負担になってしまいます。
うさぎの運動量は1日に30分~1時間程度のへやんぽで十分と言われています。
少し運動不足かなと感じたらいつもは30分のへやんぽの時間を45分に伸ばしてみるなどその程度で大丈夫です。
犬や猫のダイエットでペット用のルームランナーのようなもので走らせている姿を見たことがありますが、もちろんうさぎには必要ありません。
食事管理と適正な運動量でダイエットさせてあげましょう。
日頃の健康管理をしっかりと
うさぎに限ったことではありませんが草食の小動物は弱ったところをギリギリまで隠す傾向にあります。
つまり具合が悪くなりそうだとわかるくらいに弱ってしまうということは重症ということです。
うさぎの肥満はそのような重症な病気を引き起こす可能性があります。
日頃からうさぎの体をよく観察し何か体調の変化がある場合はすぐに獣医師さんに相談をしましょう。
そして肥満が原因である場合は獣医師さんとよく相談の上、ダイエットをしてあげましょう。
うさぎの命は飼い主の心がけにかかっています。たかだか肥満と思わずに命を預かっているということを常に頭に置きお世話をしてあげましょう。