うさぎの口もとってとっても可愛いですよね。ちょこんとしたお口の周りにピンピンはねているひげがとても愛くるしいです。
このようにうさぎには口周り、ほっぺた以外にも目の上などから四方八方にひげが生えています。でも心なしか最近ひげが長い気がする・・。
切ったほうがいいのか、そのままにしておいたほうがいいのか悩みどころですよね。
うさぎのひげにはどんな役割があるのでしょうか。また、長いと思った場合には切ったほうがよいのでしょうか。
うさぎのひげの役割とは?
うさぎのひげはセンサーのような役割をしています。自分と物との間隔や道の幅を知るのに役立っているそうです。
また、風の強さであったり風の向きであったり、気圧の変化などもひげで感じとるそうです。
野生で生きているときはこの役割で暗い穴の中でも平気で歩き回ったり、他のうさぎと接触しないようにしたりできていたのですね。
このひげの役割によって暗闇の中でもものにぶつからずに走り回ることができるのですね。
我が家のうさぎも深夜にものすごい勢いで走り回っていて、何かにぶつからないのか心配になりますがこのひげのおかげでぶつからずに済んでいたわけですね。
また、目に見えない位置の食べ物を食べるときにもひげのセンサーの役割が役立っているそうです。
この場合や嗅覚も使いますが、ひげの触覚の役割と併せて、食べ物を感知しているのです。
今まで、見えないはずの嫌いな食べ物を避けているのは味覚で判断していると思っていました。
それにしては食べたことがないはずのものも避けている気がすると思っていたのですが、嗅覚と触覚をフル稼働して好き嫌いしていたわけですね。あなどれない・・。
うさぎのひげは切ってもいいの?
ひげに役割があるのは理解したけれども、では全部なくなりさえしなければいいので切るのは大丈夫だろうかと思いますよね。
結論から言うとよほどの理由がない限り切らないほうがよいです。
我が家のうさぎも2羽ともひげを切ったり抜いたりしたことは一度もありません。
すでに述べた通りうさぎのひげには感覚器官としての重要な役割があります。
それを無理にはさみで切ったり抜いたりすると感覚が損なわれ今まで避けることができていた壁や障害物にぶつかったり、うまく歩けなくなったりする可能性があります。
また、毛の根本の部分にはたくさんの神経が通っているので、切ったり抜いたりすると痛みを感じることがあるそうです。
大事な役割を損なわれてしまう上にうさぎ自身が痛いとなると、切る理由は何もありませんよね。
ひげのある動物のひげには重大な意味があることが多いのでうさぎも同様ですね。
逆に言うと、うさぎのひげを切るのは、何かしらの病気にかかり手術が必要で、それに伴いひげを切る必要があるなどの緊急時のみです。
伸びすぎていると感じても、意味もなく切ることがないようにしましょう。
ひげが枝毛になっていたり、抜けたり折れたりしたらどうするの?
我が家のうさぎのひげが一度、くるりんと丸まっていることがありました。
人間の髪の毛も縮れたり、枝毛になったり絡まっていたりしますよね。
うさぎの場合同じようにいつもと違う毛がある場合はなにか対処する必要があるのでしょうか?
抜ける
毛の生え変わりと同じで、換毛期などにひげも自然と抜けることがあるようです。
無理やり引っ張って抜いたなどでなければ特別心配することもないそうです。
枝毛になっている
なにかものにひっかかってしまった可能性と、栄養不足の可能性があるようです。
人間の髪の毛も栄養不足だと枝毛になりますよね。
そのような場合はまずは毛が引っかかるような環境になっていないかどうかのチェックの餌の栄養の見直しを行ったほうがよいかと思います。
餌の栄養バランスの改善で治ることがあるようです。毛がいつもと違う場合はまずは原因を考えてみましょう。
縮れている
生まれつきひげが縮れている個体もいるそうです。
そうでない場合は暖房器具で縮れてしまった、コードをかじっているときに縮れてしまったという可能性があるようです。
うさぎが行きやすい場所の暖房器具やコードを置かない、もしくは近くに行けないようにする工夫をしてあげる必要があります。
我が家のうさぎもヒーターの前に行くことが多いのであまり近づき過ぎないようにしたり、ひげが縮れていないかチェックをしたりしています。
うさぎ自身もひげが縮れるほど近づいたら暑いはずなので今の所はヒーターによってひげが縮れていたことはありません。
折れている
なにかにぶつかって折れてしまった可能性があるようです。
たくさんのひげが折れてしまうと平衡感覚を失うこともあるようです。
なにかいつもとおかしいからと言って無理に引っ張ったり切ったりは絶対にしないようにしてください。
我が家のうさぎの毛がまるまっていたときはおかしいなと思いつつも元気に走り回っていたので特に何も対処はしませんでした。
ひげを触るのは?
我が家のうさぎはひげを触ると尋常じゃないほど嫌がります。嫌がるどころかまさに脱兎のごとく逃げます。
様々なことを感知するひげですので引っ張られるのはもちろんのこと触られるのも嫌がるうさぎが多いようです。
ただ、ほっぺたのあたりは触られると喜ぶうさぎも多いようです。
うさぎ飼いの友達のSNSではほっぺたのあたりを撫でてあげている写真や動画をよく見ますがうさぎさんたちはどの子もとろんとした顔でとても気持ちよさそうです。
一度触ってみて嫌がっていなければほっぺたのあたりを触るのは問題ないようですね。
もちろん嫌がるようであればしつこく触るのは辞めたほうがいいですね。
ちなみに我が家のうさぎはほっぺたのあたりを触るのも嫌がりますし、面白いくらい嫌な顔をします。
うさぎは感情表現がわかりにくいと言いますが、このように嫌な顔をすることもあるのでなんとなく憎めない動物ですよね。
ひげはうさぎにとってとても重要
人間も、船酔いしているときや目が回っているときのように平衡感覚がなくなるととても不安で怖いですよね。
うさぎのひげをむやみに切ってしまうとうさぎはずっとそのような状態ということになります。
あんな小さい体のうさぎにそんな思いをさせてしまうことはとても悲しいですよね。
うさぎのひげの役割をきちんと理解してあげ、いつもと様子が違う毛があれば原因を見つけてすばやく対処をしてあげましょう。