みなさんは、ちょっとした旅行をする時、ご自身のペットとご一緒していますか?
勿論、ペットが楽しむための旅行でしたら一緒に移動しますが、大抵の方が他の家族、信頼のできる友達、ペットホテルやかかりつけ獣医師に預けるでしょう。
しかし近年では、飛行機で移動する際、ペットも一緒に飛行機に乗せる方も増えているのも事実です。
猫や犬は、ワクチン接種をしている事が前提条件かと思います。
(犬種によっては、飛行機移動が命の危険に関わるので、航空会社で搭乗を断るパターンもあります)
では、うさぎさんはどうでしょう?
元々、日本ではうさぎさんにワクチン接種は義務化していませんし、健康上のことを考えても、本当に飛行機に乗せても大丈夫なんでしょうか?
今回は、私の経験を中心に、うさぎさんは飛行機に乗せても大丈夫?というお話をしましょう。
海外赴任先で運命の出会い
私は今から十数年前に、家族の海外赴任を機会に、外国へ引っ越すことになりました。
海外生活は、初めてではなかったのですが、家族の仕事絡みなので、私自身は家の中にいる時間が長い状態が多く、
何か活力になる存在が恋しくなり、ある日ふと立ち寄ったペットショップで、私達の「運命の子」と出会いました!
目と目が合った瞬間、私の方へ駆け寄ってきた、うさぎさんの男の子だったのです。
アンゴラ種が混ざったネザーランドドワーフで、私にとっては二代目の息子となりました。
とっても甘えん坊に育っていき(今思うと、うちの歴代の子達の中でも、ダントツに甘えん坊で人懐っこい次男でした)、
私達がちょっと長い時間、家を留守にするととても寂しがる子でした。
日本へ一時帰国する時
次男をお迎えしてから1年とちょっと経過した時、日本でどうしても、家族と共に帰国しなければならない事案が起こり、
うちの子をどうしようか?という問題が起こりました。
当時は、私達の周囲でうさぎさんを飼っている方が少なく、ましてや日本ではないので、獣医師に預けるなどというアイディアすら思い浮かびません。
そのほかにも、次男は1歳を過ぎた頃から、私を追いかけて「スプレー行為」をするようにもなり、
これでは他人様のお家を汚してしまう・・・という懸念もあったのです。
そこで、「いっその事、日本の家族・親戚にも、うちの子を会わせてあげたいから、一緒に帰国しよう!」ということになりました。
まずは情報集めのため、インターネットで検索し、日本の空港の検疫所に相談しました。
すると、とても親切に「うさぎの渡航」について、
・どのような書類が必要か? (前例をPDFファイルで送って下さり記入法も詳細でした)
・うさぎの検疫にはどのくらいの日数が必要か?(その当時は3日間でした)
・検疫所での滞在の状況(うさんぽなどはしてくれないので、専門のペットシッターの紹介)
などを事細かに教えていただきました。
検疫自体に料金は基本、かかりません。ただ、ペットシッターさんをお願いするとその分の手数料がかかりました。
航空会社に予約
事前の情報集めが終わったら、うちの子を乗せてくれる航空会社を探しました。
うさぎさんは小さい生き物なので、できれは機内座席に持ち込めて、私達と一緒に過ごしてもOKという航空会社に絞りました。
驚いたことに、ほとんどの航空会社(特に日系は)
「うさぎはげっ歯類で(←これ、大間違いです!)、万が一機内に脱走して、配線類を齧ったりしたら、
事故の元になるので、こちらが規定とするケージに入れて荷物室でお預かりします」という返事しかもらえませんでした(怒)!
そんな中、現地の旅行代理店さんが頑張って下さり、ある北欧系の航空会社だけが「機内持ち込みOK」という許可を頂けました。
条件としては、
・シートの下にすっぽり収まるサイズのケージに入れて、飛行中は絶対にケージから出さない事
・座席指定はできないので、航空会社で指定した場所に座る事でした。
前述しましたが、残念なことに私達にとって大切な【家族】のペットでも、航空会社にとっては「荷物扱い」になってしまうので、その辺はこちらも我慢しなければなりません。
それから、特別な「荷物扱い」なので、ペットの搭乗料金は重量(体重+ケージの重さ)×ファーストクラス料金 となりました。
これはうさぎさんだけでなく、どの種の動物も同じ対応だそうです。
私の場合は、搭乗手続きの際、チェックインカウンターで重量を計測されて、計算してもらい支払いました。
日本国内では、うさぎさんの飛行機搭乗はOK?
先程は、国際線での【うさぎの搭乗手続き】と、それにまつわる様々なエピソードをお話しましたが、国内での飛行機搭乗はどうでしょうか?
搭乗日の前日まで、各航空会社のWEBサイトで【動物の搭乗予約】が可能のようです。
ただし、搭乗するにあたって『健康チェックシート』の提出や、様々な条件が各航空会社によってありますので、
余裕をもって問い合わせをして、きちんと確認し、大切な私達の「家族」を安全に運んでもらえるよう、人間が緻密に準備することは必須です!
料金や、うさぎさんを持ち込む際のケージの条件等、各航空会社に事前に相談してあなたとうさぎさんが、快適な空の旅ができるように願ってます!
JALペット搭乗問い合わせ:https://www.jal.co.jp/dom/support/pet/
ANAペット搭乗問い合わせ:https://contact-sp-jp.ana.co.jp/app/answers/detail/a_id/586/
経験談
以前はうさぎさんが飛行機に乗る、海外旅行する、なんて結構驚かれましたが、今ではほとんどの航空会社は、
条件さえ満たしていれば、うさぎさんが「空の旅」をすることは普通にできるようです。
私の場合は、海外からの一時帰国で次男と搭乗しました。
外国では、うさぎさんのワクチン接種があることが判明し、それにも驚きました。
(外来生物からのウィルス防止のためなので、飛行機に乗らないのでしたら、犬や猫のように義務ではありません。)
一時帰国の滞在期間自体は3週間ほどでしたが、再度渡航するのに、日本の獣医師に次男の「健康診断書」を発行してもらったり、と、
国家間の移動がスムーズに行えるよう、事前調査をものすごく綿密に行った記憶があります。
うさぎさんは、環境変化に強くないので、飛行機に乗せるのはほどほどに・・・
ご説明したとおり、うさぎさんを「飛行機に乗せる」ということは、ある程度の時間、
“ケージごと荷物室”というある意味、非日常の環境に過ごさせることです。
個体差もありますが、うさぎさんは環境変化に対して、ストレスを強く感じる性質がありますので、よほどの事がない限り、飛行機での移動は避けた方がいいかもしれません。
荷物室にいる間は、客室乗務員もお世話はしてくれませんので、給水ボトルやご飯は必ず飼い主側で用意、準備が必要とされます。
以上の事をよくご理解頂き、また、各航空会社に問い合わせをして納得したうえでうさぎさんとの飛行機の旅を楽しみましょう。