うさぎ

我が家のうさぎがソアホックになった経験談~原因や予防法、治療費~

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うさぎは、ピョンピョン「跳ぶ」という特徴がすぐに思いつきます。

後ろ脚のバネを活かして、垂直に飛び上がったり(私は『縦っ飛び』と呼んでます笑)スパイ・007を彷彿とさせるような、素早い横飛び!

つまり、日常生活において【脚】をかなり使って活動する生き物なのです。うさぎ達は元々草原を駆け回っていたので、お家うさぎとは全く違う生活環境だったでしょう。

草原の土はうさぎの脚には、お家の固い床よりは大きなダメージを与えないはずです。ペットとして生活するうさぎには注意しなければならない事項が多々あります。

特に、脚にはかなりの負荷がかかっているので、飼い主さんは自分のうさぎの脚全体や足裏に異常がないか、チェックする必要があります。

万が一、うさぎの後ろ脚の裏が脱毛してて、その部分が赤く腫れているようでしたら、その子は「ソアホック」になっていると考えられます。

今回は、うさぎのソアホックに関してお話しましょう。

うさぎの脚の働き

草原で生活がしやすいようにうさぎは、勢い良く飛び跳ね、土を掘る事ができるような構造の手足をしています。

前足は、穴掘り作業を行う際前後に機敏に動き、後脚は、瞬間に数メートルもジャンプできるくらい強靭な筋肉を持っています。

しかし、素早く動けるように骨は軽く、骨折しやすいことが仇となってしまいます。うさぎを抱っこするときは、落下等の事故に十分気をつけましょう。

また、犬や猫と違って肉球がありません。これは、土の上や草の地面をしっかり捉える為だと考えられています。

ソアホックとは?

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ソアホックとはどのような症状をいうのでしょう?

正式には【潰瘍性足底皮膚炎】または【飛節びらん】と診断名がついており、いわゆる「かかと」にあたる部分の毛が抜ける皮膚病です。

皮膚が赤く炎症して、最終的には皮膚がただれ、次第に皮膚が乾燥して白いかさぶた(たこ)状のものができたりします。

また、高齢うさぎさんは抵抗力も落ちているので、雑菌が体内に侵入することで他の病気にもかかりやすくなってしまいます。

飼い主が気を付けていても、なってしまうことがあるので、予防してあげることはもちろん大事ですが、なってしまったときにすぐ対処できるように準備もしておきましょう。
 

ソアホックになる原因

なぜ、うさぎの後ろ脚に皮膚炎が起こってしまうのでしょうか?

以下の理由が考えられます。

①スタンピング(足ダン)と言われる、うさぎが後ろ脚を床に打ち付ける動作が原因

②体重過多で、足の裏に負担がかかる

③生まれつき足底の被毛が薄い

④爪のケア不足で長すぎて、踵部分に負荷がかかる

⑤おしっこなどで、床面が湿っている状態が多い

⑥ケージ内に常にいるので、同じ姿勢が続き脚の同じ部位に負担がかかる

⑦床面が硬い

①~③に関しては、うさぎの元来の性質や個体差によるものですが、④~⑦は、飼育環境を見直す必要があり、飼い主さん側の管理の問題でもあります。

スタンピング(足ダン)は、うさぎがストレスを感じた時にする動作ですのでなるべく、うさぎのストレスになるような環境は避けましょう。

更に、運動不足(ケージ内だけで飼育する)によって、同じ姿勢が続いて、同一部位に負荷が続く、体重が適正でない、

という要因もソアホックだけでなく他の悪影響を及ぼすことがありますので、要注意です!

一番気をつけたいことは、うさぎが生活する床面の性質です。フローリング上での部屋んぽなどは、脚に負担がかかるのであまりおすすめできません。

ケージ内はおしっこなどの汚れが付着しやすいので、よく観察し、少しでも汚れていたらすぐに清潔な状態にしてあげましょう。

そして、うさぎ自身の脚もおしっこなどで汚れていたら、洗ってあげてよく乾燥させてから、ケージ内にもどしてあげましょう。

ソアホックを予防するには?

ソアホックを予防するにはいくつか方法があります。実際に私がソアホックの予防に心がけてたことを紹介します。

適度な運動

ご自身のうさぎの適正体重を知って、適度に部屋んぽをさせ運動をこころがけましょう。これはストレス解消にもなるので、足ダン防止にも役立ちます。

お爪のケア

 
うさぎの爪は、前足で5本、後脚で4本あります。毛の色によって爪の色も変わり、白い爪や黒い爪の子がいます。

前足の親指にあたる部分は、少し上側に生えていて、一見では見落としてしまうかもしれません。爪は常に伸び続けていますので、月に一度程度は爪切りの必要があります。

ペットショップでも爪切りサービスを行っていますので、ご自分で爪切りができない場合は利用するのもおすすめです。

ケージ内や活動域の床面の素材

 
前述の通り、うさぎの活動域内の床面は硬い・平坦より、柔らかく、ザラザラしている方が適しています。
 

ケージ内に、木製のすのこをご使用になるご家庭もあると思いますが、金網やプラスチック製に比べると、しならず衝撃吸収が少ないので、

特に高齢うさぎの足には負担になっていたりします。やわらかいクッション性の床にして足への負担を軽くしてあげましょう。

ソアホックの経験談

私が一番最初にお迎えしたうさぎ(長男)が、晩年ソアホックになっていました。

気が強いわりに神経質だったので、結構な頻度で「足ダンッ」をする子でした。それから、どちらかというと短毛種っぽい子で、足底の被毛も薄かったのかもしれません。

うさ飼い初心者でしたので、(普通の)獣医師に診てもらったら、「毛が抜けてるだけで、そんなに炎症起こしてないみたいだから、心配ないですよ」

と言われ、抗炎症剤の飲み薬だけ処方されました。

足底の毛は一度抜けてしまうと、なかなか生え揃いませんでしたが、幸いなことにその後はソアホックが進行することはなかったです。

うちは初代の子から、どの部屋にも毛足の短いカーペットが敷いてあって、足裏への負担はフローリングよりは軽いと思ってますが、

やはりソアホックは気をつけないと症状がでてしまうようです。

ソアホックの治療法・治療にかかる費用

どんなに注意してても、ソアホックになってしまう可能性があります。もし、ソアホックになってしまったら、すぐに【うさぎ専門獣医】に治療をお願いしましょう。

治療法としては、患部を消毒したあと、抗炎症系の軟膏を塗布されます。うさぎがそこを気にして舐めないように、ガーゼやカット綿で保護しネットで足底全体を包んで終了です。

費用としては、獣医師によって違いはありますが、血液検査をしなければ大体、1500~3000円くらいでしょう。(初診・再診料・内服薬込み)事前に、獣医師に確認しておきましょう。

また、ご自宅でもソアホックのケアができます。

ドラッグストアで販売されている【イソジン 皮ふ消毒用】を水で10倍に薄めて、ガーゼやコットンなどに湿らせて患部を消毒しましょう。

消毒後、タオルなどで水分を拭き取ってからプロポリス軟膏などの塗り薬を塗布してあげましょう。

(但し、軟膏に関しては獣医師に事前に必ず相談しておきましょう)

足底全体をガーゼやカット綿などで患部を保護しネットで包みこんでおきましょう。うさぎは神経質なので、保護した部分を噛んだりしますので、誤飲しないように注意しましょう。

普段活動する場所はやわらかめな床材を使用しましょう

ご自宅を「草原のように」は無理ですので、うさぎ達が活動する領域にはなるべくやわらかめで、足裏に適度な弾力がある床材であることで、ソアホック予防になると思います。

また、ストレスでうさぎ自身が、必要以上に足裏の毛づくろいをしてしまう事もありますので、飼い主さんとしては常日頃、

彼らの身体の変調を外部・内部合わせて観察して、愛情をもってうさぎさん達の健康を守っていきましょう!