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うさぎ、にんじんは実はそんなに好きじゃない?経験談

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うさぎを主人公にした、物語やアニメと言うと、何が思い浮かびますか?

うさぎキャラ代表格は「ピーターラビット」や「バックスバニー」ですよね?

彼らが、いつもにんじんを手に持っているイメージが強すぎて、世間一般ではうさぎさん達は「にんじんが好物」と思い込まれているようです。

実際、うさぎさん達ってにんじんは大好きな食べ物なのでしょうか?

今回は、私の経験も含めて、うさぎさんは本当ににんじんが好きなのか?をお話ししていきましょう。

うさぎはにんじんを好き?そうでもない?

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ちなみに、ピーターラビットが齧ってる「にんじん」らしきもの、これは「赤長二十日だいこん」だそうです。

にんじんとは別の野菜ですね。本物のうさぎさん達は、にんじんを好んで食べるのでしょうか?

私や、私の知り合い・友人のうさ飼い達も一様に「あまりにんじんは食べないね」と言います。

ただ、にんじんの赤い身にはあまり興味を示しませんが、にんじんの葉は、好きな子、食べる子もいます。

うちの子達は、大体の子がにんじんの葉だと、喜んで食べる子達でした。

にんじんが好きな子もいる?

私の周囲や、うさ飼いさん達のブログを拝見してても、あまりにんじん好きなうさぎさんは見つかりません。

でも、中には「にんじん好き?」という子もいるみたいです。どうも、にんじんの「甘み」がうさぎさん達には魅力の要因らしいです。

元々うさぎは味覚にかかわる細胞が、人間の2倍近くあるそうで、ある意味“グルメ”さん達なんですよ!

そして、好きな食べ物の代表で「パパイヤやパイナップルのドライフルーツ」が挙げられるように、甘みのあるおやつにはかなり食いつきます。

(パパイヤ、パイナップルの酵素を摂取することで、毛球症予防になるためにおやつとして少量与えてもよし、とされています)

「にんじん大好き」うさぎさん達は、その与え方にコツがあるようです。

にんじんをスライスして、みずみずしいうちに与えると、「ん?何か甘い食べ物だ(^o^)」と喜ぶ子もいるようです。

実際、うちの子は、“にんじんそんなに好きじゃない派”なのですが、ある日、私がキッチンで料理中、

剥いたにんじんの皮を発見して、その皮をくわえて、モグモグ食べ始めました!

また、あまり普通のスーパーマーケットには売ってないベビーキャロットという種類のにんじんは甘味が豊富だったのか、

普通のにんじんとは比べ物にならないくらいバクバク食べていました!(勿論、その葉っぱも!)

にんじんはうさぎさんに向いてる食物か?

私の体験や、周囲のうさ飼いさん達の話を聞いてみても、どうやらうさぎさん達はあまりにんじんは好みの食べ物ではないようです。

では、にんじん自体はうさぎさんの食べ物として、摂取するべきものかどうか?検証していきましょう。

《 にんじんの栄養分 》

【β‐カロテン】皮膚・粘膜の健康維持 免疫機能の維持(感染予防)

【リコピン】 老化防止、ガンの抑制(金時ニンジンで特に多い)

【ナイアシン】 皮膚の新陳代謝、遺伝子の修復、血行改善

【パントテン酸】ビタミンCを誘導する 解毒効果

【ビタミンC】 血液・皮膚・骨・血管などの維持、老化防止等(葉に多く含まれる)

【ビタミンK】 止血機能の維持

このように、にんじんには細胞を保護する役割や、老化防止、免疫機能維持など、体に良い成分がいっぱいです。

しかし、うさぎさんに与えすぎると特定栄養素を過剰摂取して、反対に様々な健康障害をもたらしますリスクもあります。

実例ですと、【肥満】【腸内菌バランスの乱れによる下痢】などが考えられます。また、繊維質も少ないのでにんじんだけでは、うさぎさん達の健康を維持することはできません。

にんじんは少量を与えれば、うさぎさん達にとっては十分にその機能を発揮します。

       

経験談

私達が子どもの頃に目にしたアニメや絵本の影響で、「うさぎはにんじんをよく食べる」というイメージが未だに固定されているようです。

例えば、うさぎをモチーフにしたステーショナリーにも、うさぎの定番小物としてにんじんもご一緒しているデザインが多いでしょう。

しかし、私達うさ飼い経験者は、声を大にして言いたいのは、

「うさぎって世間常識ほど、にんじん好きじゃありませんから~」なんです。

ただし、私の経験上、甘味の強いにんじんだと食いつきが違います。私達が日常頂く普通のにんじんだと、あまり興味を示してくれません。

「うさぎはにんじん好き」は既成概念に近い

うさぎさん達の主食となるのは、あくまでも《牧草》です。

高繊維質なご飯をメインに摂ることで、うさぎさんの大切な食環境を保つことができます。

常に胃腸の正常な動きを要求される、うさぎさん達にとっては、実際のところにんじんは必ず与えなければならない食物ではありません。

ただ、うさぎさん達はグルメで気まぐれで、食べ物の好みもいきなり変化する時があります。

食が細くなっては、うさぎさんの体にも健康にもNGなので、その時は食欲のきっかけとして、にんじんを与えてみるのも一つの手段です。

勘違いしてはいけないのは、「うちの子が嫌がるものは与えてはダメよね」という事です。

たまたま、今回テーマとなったにんじんは、うさぎさん達にとって必須摂食食物でなかっただけで、

うさぎさんのグルメ(わがままとも云う)に飼い主が振り回されては、肝心のうさぎさん達の健康を管理する努力が十分ではありません。

週に何回かの「おやつ感覚」で、新鮮で安全なにんじんを与えてみて、あなたのうさぎさんの食環境にちょっとした変化として、いかがでしょうか?