フェレットのお散歩姿を見たことがある方は、ごく少数なのではないでしょうか。
フェレットは、まだまだメジャーなペットでもありませんし、全てのフェレットがお散歩に出ている訳ではありません。
フェレットにとって、お散歩は必要なのでしょうか?また、いつからできるものなのでしょうか?
フェレットと暮らして5年になる私が、お散歩の経験談を交えながらお話ししたいと思います。
フェレットとの散歩ってどんな感じ?
ワンちゃんはお散歩が必須ですが、ネコちゃんはあまりお散歩をしませんよね。さて、フェレットについてはどうなのでしょうか。
ペットショップではフェレット専用のお散歩ハーネスなども購入することが可能ですが、ハーネスやリードを着けたところで、フェレットはどのような動きをするのでしょうか。
フェレットのお散歩の動き方は、「歩く」というよりも「縦横無尽に動き回る」といった感じです。
そしてとにかく、なかなか進みません(笑)しかも、狭いところへ好んで進んでいってしまうため、
散歩場所が家の敷地内の場合は、「エアコンの室外機の隙間」や「排水溝」といった、危険な場所に行ってしまうため目が離せません。
また、公園に連れて行った場合は、植え込みの「茂みの中」などが大好きなので、ハーネスが絡まったりして、手がかかります。
万一ハーネスが体から外れてしまうと、大変危険な上フェレットは自力で戻ってこられないので注意が必要です。
フェレットのお散歩では、どのような動きをするのか見当をつけにくく、また急に走り出すことがあるため、ともかく目を離さずにいることが大切です。
我が家のフェレットは、安全の確認がしやすいからと公園の広場に連れていったところ、不安そうに抱きついてきてしまいました。
あまり広く、何もない場所は落ち着かないようでした。本能的に「狭く暗い場所」の方が好きなんだなぁと思います。
とはいっても、ユーチューブなどで公園を楽しくお散歩するフェレットを見ることもできますので、色々な場所に連れて行ってあげて、
その子が楽しそうにしている場所を見つけてあげるのが一番だと思います。
おそらく性格がおおらかな子は、広い場所でも生き生きと楽しむことができますが、性格が気の小さい子だと(我が家のフェレットのタイプ)、広々とした場所は苦手のようです。
我が家のフェレットは、一度複数のフェレットを遊ばせたことがありますが、誰とも仲良くなれずに逃げてきてしまいました(涙)
散歩はいつからできる?
お散歩は、フェレットが成フェレットになってからが良いと思います。
赤ちゃんフェレットはまだまだ抵抗力が弱く、また飼い始めて日が経っていないと動きが読めずに守ってあげられない場合があります。
少なくとも半年以上経ってからが良いと思います。
フェレットのお散歩は必要?
「必要」とまではいえません。家の中で十分に運動して遊ばせてあげれば、外に出る必要まではありません。
ジステンバーなどのワクチンをしていないと、外でウイルスに感染する可能性もありますので、積極的に連れ出すほどの必要はありません。
でも、フェレットのような珍しい動物を連れて出かけると、色々な人が話しかけてくれますし、可愛がってもらえますので楽しいことは間違いありません。
私は小型犬と一緒にフェレットをお散歩に連れ出したことがありますが、圧倒的にフェレットの注目度が高く、犬が混乱して「ヤキモチ」を焼いていたくらいです(笑)
フェレットは安全を十分に注意して外出すれば、とても楽しいことは間違いありません。
少し歩かせたら抱っこしたり、キャリーバッグに入れるなどの工夫をすれば、フェレットも落ち着きます。
普段家の中しか知らないフェレットは、急に長時間外出すると緊張してストレスがかかります。
普段家で使用しているブランケットなどを入れたキャリーバッグを持参すれば、フェレットも外出先で安心することができます。
フェレットとのお散歩で気をつけてほしいこと
フェレットは土の匂いを嗅いだり、狭いところに入り込んだりすることが大好きです。玄関を開けると、「外に出たい!」と意思表示することもあります。
そんな時は、フェレット専用のハーネスを装着して、外に出してあげるとフェレットは喜びます。しかし、外出先には危険もいっぱいです。
次に注意点を挙げていきたいと思います。万一ハーネスが外れて、フェレットが逃げてしまった場合です。
犬は嗅覚が優れているため、万一迷子になっても自力で帰ってくることが出来たり、あるいはご近所の顔見知りさんが保護してくれる可能性があります。
しかし、フェレットの場合は一度はぐれてしまうと、自力で戻ってくることができません。
フェレットは「家畜化されたイタチ」であるため、自然界には存在せず、基本的に人間に依存しないと生きていけない動物です。
万一はぐれてしまったら、誰かが保護してくれて、運よく再会ができない限りは、絶望的になってしまいます。
フェレットの唯一の武器である「臭腺」(スカンクのように強烈な臭いを発生させて、敵を脅かす)も、
日本のペットショップで販売されているフェレットは除去されており、身を守ることすら出来ません。自然界では弱いフェレットは、カラスなどに狙われてしまう可能性もあります。
そのため、フェレットとのお散歩では「絶対にはぐれたりしないように、十分に見張って注意をする」必要があります。
私も、公園やベランダや小庭で何回かお散歩をさせたことはありますが、特に家の敷地内の場合、エアコンの室外機の後ろが大好きで潜り込んでしまい、
その死角でハーネスをすり抜けてしまい、出てきた時はハーネスを装着していない状態で焦ったことが何度かあります。
突然走り出す可能性もありますし、本当に気を遣います。公道では、自動販売機の下なども好きなようです。いずれにしても暗くて狭い場所が好きですね。
さらに、フェレットは楽しく興奮してくると、急に「クククッ」と喜びの声をあげて、ピョンピョンと飛び跳ねたり、小走りになってしまう事があります。
こうなるとどのような動きをするのか予測ができず、屋外でハーネスがない状態ではハラハラとしてしまいます。
外には危険があるので注意が必要
フェレットとのお散歩は十分な注意が必要だということがお分かりいただけましたでしょうか。
フェレットを連れての外出するのは楽しいですし、色々な方から声を掛けられて、コミュニケーションも楽しめます。
フェレットは生き生きと冒険を楽しむことができますし、目をキラキラとさせたフェレットを愛でるのはとても充実する時間です。
ただ、外には危険がいっぱい。十分に注意して、お散歩をする場合は楽しんでくださいね!