フェレットというと「夜行性」というイメージが強いのではないでしょうか。
鳴き声や騒音などで夜、うるさくないか、近所迷惑にならないか気になりますよね。
今回はフェレットと一緒に暮らして5年になる私の経験を含めて、フェレットの騒音問題などについてお話ししていきたいと思います。
フェレットは夜行性?もともとの生態は?
フェレットのルーツといわれている「ヨーロッパケナガイタチ」は夜行性のようです。
しかし、そのヨーロッパケナガイタチを家畜化したフェレットは、生活ペースを人間に合わせてくれるようです。
我が家のフェレットはというと、朝は遅起き(大体10時~11時頃に起床)、ひと遊びしてからフードをいっぱい食べ、
長いお昼寝に入り、夕方~夜にまた目覚めて遊ぶ…というライフスタイルです。そして、人間が寝る時間帯には、ケージに入れると眠りについてくれます。
そのため、夜中に騒音で気になったことは殆どないのですが、フェレットによっては夜中に急に活動的になって元気に遊び出したり、
明け方などに「ケージから出せ出せー!」と暴れる例もあるようです。
フェレットは夜、うるさい?
我が家のフェレットについてですが、夜中も一晩中放し飼いにしていると、人間が寝静まっていても急に活動的になることがあります。
「トコトコトコ」と勢いよく走るので、軽快な足音がします。また、おもちゃで遊んだり、猛ダッシュをしたり、棚に登って物を倒したり、
収納物の中を探検して物をひっくり返すこともあります。そのため、夜中人間が寝静まっていても「バタンバタン」と大きな音を出して、目を覚ましてしまうことがあります。
休日前であれば良いのですが、翌日仕事だとキツイですよね。そのため、仕事の前日は必ずケージに入れて休むようにしています。
鳴き声についてですが、フェレット自身は鳴き声を出しません。嬉しいときに「クククッ」という声を出したりしますが、騒音とは無縁な小さな音です。
また強いて言えば、体を掻く時に、「ドドドドド」と足が床に当たって大きめな音がします。でも、これは継続する音ではないので、騒音とまではいかないレベルかと思います。
フェレットは騒音など大丈夫?
フェレットは鳴き声を出さないので、基本的には騒音を気にする必要はありません。
ただ、防音性能が低めの集合住宅などでは、「トコトコトコ」という軽快な足音が、もしかしたら「ネズミ」と間違えられることもあるかもしれません。
ただ、上階の足音は耳を澄ませないと聞こえないくらいですので、あまり心配をするほどではないと思います。
フェレットは夜うるさい?騒音などは大丈夫?考えられる原因と対策
我が家のフェレットは騒音で困ったことはないのですが、騒音で困るという事例を調べてみると
「夜中にケージを噛んで、出せ出せアピールをする」「夜中にケージの中で暴れる」といった内容が多いようです。
この原因は、フェレットが遊び不足で、ストレスが溜まっていることが考えられます。日中にしっかり遊んで体を動かしておけば、夜中に暴れることもほぼありません。
ちなみに私の場合は、フェレットが赤ちゃんの時からとにかくよくフェレットを観察し、どんな遊びが好きなのか、危険なことはしないか、
暑さ寒さにはいつ頃から注意する必要があるか等ひたすら観察していました。そしてコミュニケーションを沢山とり、
沢山遊び、フェレットの表情や毛並み、行動から「ストレスが溜まっていないかどうか」毎日チェックしています。我が家の場合は犬もいるため、ストレス対策は特に注意しています。
(ストレスをチェックするには、動物病院で血液検査をしてもらい、ホルモン値をチェックすると分かります。ちなみに、我が家のフェレットは大丈夫でした。)
また、可能な限り放し飼いにしています。フェレットも長時間ケージの中ではストレスが溜まります。
フェレットが起きた時はケージの扉を開けてあげると、ほぼ外に出てきます。のびのびと遊ばせてあげる事はとても大切です。
日中、仕事で遊ぶ時間がない場合
もし日中長く外で働いていて家にいる時間が短く、フェレットと遊ぶ時間が合わない…と悩んでいるようでしたら、
一緒に遊べる時間がある時に必要最低限(朝・夜で1日2回くらいまで)「キュッキュッ」というおもちゃを鳴らしてみると、フェレットが「シャキッ」と目を覚まします。
(本能的にネズミと思ってしまうようです)起きたらケージを開けて、ねずみのおもちゃかねこじゃらし等で遊んであげると、フェレットも運動ができて喜びますし、
疲れたあとは心地よい眠りにつきます。これは最終手段ですが、もしフェレットが人間の生活リズムと合わず、なおかつ時間がない時だけ試してみてください。
(あまり回数を重ねると、「またか」と思って嫌になってしまうかもしれませんし、基本的には眠っているのを起こすのはNGです。)
生活時間帯のリズムを作ってあげると、自然とフェレットも人間と同じ時間に目を覚まして遊べるようになれるのではないかと思います。
ストレスを発散させてあげましょう
フェレットは、基本的には騒音問題とは無縁な動物といえると思います。このため、マンション暮らしや一人暮らしの人でもとても飼いやすいと人気があります。
しかし、フェレットと触れ合う時間が不足すると、フェレットにストレスが溜まり、フェレットが暴れたりすることで騒音の原因となってしまいます。
「留守がちのお宅でも飼いやすい」というのがフェレットのメリットでもあるのですが、これはあくまでも他のペットと比べて「睡眠時間が長い」「鳴き声を出さない」
という特徴があるからです。ずっとケージにいれっぱなしはNGです。夜中に暴れだす原因になりますので、毎日しっかり遊ばせてあげて、ストレスを溜めないように気をつけてください。
フェレットは、きちんと愛情を注げば騒音の心配はありません。
もし、家にいる時間があまりない方でも、朝の支度と夜の就寝までの時間だけでも、必ずケージから出してあげて、しっかり遊ばせてあげてください。
よく遊び、よく眠るフェレットの暮らしを築いてあげることが、夜中の音問題解決のカギになります。幸せなフェレットライフの実現のために是非実践してみてくださいね。